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マウス胚幹細胞を用いた発生工学的手法による新しい実験動物の開発

研究課題

研究課題/領域番号 04680051
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

花岡 和則  国立精神神経センター, 神経研究所モデル動物開発部, 室長 (40189577)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードジーンターゲッティング / 胚幹細胞 / 挿入突然変異 / 神経・筋疾患 / 無脳症
研究概要

ジーンターゲティングやジーントラップ(挿入突然変異)等発生工学的方法を用いて,遺伝子の機能解析や劣性遺伝性疾患の解明に有用な特定の遺伝子機能を欠損した実験用マウスの作成を目的とした研究を行っている.
1)ジーンターゲッティングによるマイオジェニン遺伝子欠損マウスの作成
本年度は,筋分化に関与する重要な遺伝子の一つであるマイオジェニン遺伝子を欠失したマウスの作成を試みた.ポジティブガティブ選択法によるターゲッティングベクターを作成し,胚幹細胞に導入した.この胚幹細胞を用いて作成したキメラマウスを交配し,胚幹細胞に由来する子孫を得た.サザンハイブリダイゼーションにより,これらのマウス個体においてマイオジェニン遺伝子が破壊されていることを確認した.現在,本遺伝子欠損に関するホモ接合体を作成し遺伝子機能の解析を行っている.すでに,プロモーターレス法によりN-myc遺伝子を欠損したマウス作成に成功したいるので,ジーンターゲッティングの代表的な二つの方法のいずれも確立したことになる.今後,この手法を用いてヒト劣性遺伝性疾患のモデル動物作成に応用する予定である.
2)挿入突然変異による神経管癒合不全マウスの作成
トランスジェニックマウス作成過程で,挿入突然によると思われる新たなミュータントマウスを得た.本ミュータントマウスは,受精12日胎児の段階で頭部神経管癒合不全をきたし,新生児では頭蓋冠および脳がが完全に欠失していた.これらの現象は,ヒト無脳症と酷似しているので詳しい解析を現在行っている.挿入突然変異によるミュータントマウス作成をさらに効率的に行うために,胚幹細胞を用いたジーントラップ法を確立し,神経・筋疾患のモデルマウス作成に応用する予定である.

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 沢井 昭次ほか: "N-myc突然変異胚における器官形成の異常" Development. 117.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 花岡 和則(分担執筆): "ジーンターゲッティング(遺伝子工学実験法)" 中外医学社,

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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