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繊維集合体を用いた生活排水の浄化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04680071
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関奈良女子大学

研究代表者

田川 美恵子  奈良女子大学, 家政学部, 教授 (80031699)

研究分担者 後藤 景子  奈良女子大学, 家政学部, 助手 (30243356)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード排水処理 / 水処理接触材 / 汚れ補集材 / 汚れ付着 / 表面自由エネルギー / 界面電気現象 / ゼーター電位 / エタノール / 水混合液
研究概要

生活排水の生物膜法による処理過程において、汚れの補集材として繊維集合体を利用して高性能化をはかるための研究を行った。
汚れの補集材としてポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート及びナイロン6繊維を用い、これらを猿沢池の水に浸漬して水の浄化の程度を調べ、水処理接触材としてポリ塩化ビニリデンが最もよいことを明らかにした。このフィールド試験の結果とよく対応する単純なモデル系を設定するために、繊維と同じ素材の高分子板を作成し、ポリマー粒子を付着させ、画像処理装置を用いて付着粒子数を計数し検討した。その結果、モデル実験とフィールド試験とで汚れの付着速度や平衡付着量に差異は認められず、ポリ塩化ビニリデンの水処理接触材としての有効性はモデル実験においても明らかに認められた。
モデル実験で得られた結果は、界面電気現象に基づいて説明することはできなかったが、高分子板の表面自由エネルギーの極性成分の大きさと関係していることが示唆された(油化学,41巻,12号に成果掲載)。
そこで汚れ付着現象を支配する要因を詳細に検討するために、上記の高分子板と粒子を用い、さらに液体の表面自由エネルギーの極性成分の大きさを変化させるために水にエタノールを混合し、付着実験を行った。このモデル実験により、排水処理用汚れ補集材と汚れ粒子の表面自由エネルギーの極性成分、液体の表面自由エネルギーの極性成分の大きさが相互に関係していることが明らかとなり、汚れ粒子別に補集材と液体の表面自由エネルギー極性成分をパラメーターとして等付着量マップを作成できた。また、液体中での粒子と補集材のゼーター電位を考慮すると、系の自由エネルギー変化に基づく現象として、汚れ付着現象を統一的に説明できることが明らかとなった(J.Adhesion Sci. & Technol., in press)。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 後藤 景子,田川 美恵子,他3名: "排水処理用繊維材への汚れ付着" 油化学. 41. 1220-1224 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] K.Gotoh,M.Tagawa 他2名: "Particle adhesion and removal in ethanol/water mixtures" J.Adhesion Sci. & Technol.6. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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