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藍藻類イシクラゲの食用化と脂質代謝に及ぼす栄養学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04680095
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関九州女子大学

研究代表者

石橋 源次  九州女子大学, 家政学部, 教授 (20069587)

研究分担者 石松 成子  九州女子大学, 家政学部, 教授 (00069585)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードイシクラゲ / 川茸 / 血清コレステロール / 肝臓コレステロール / 胆汁酸 / 食物繊維 / 粘度 / 吸水量
研究概要

目的:イシクラゲは地表に自生する。新しいタンパク質源,食物繊維源として有望な藍藻類である。食用として利用することを目的とし,調理科学的性質を知ることと,イシクラゲ食物繊維の血中コレステロール低下作用とそのメカニズム及び血液ー肝臓系の脂質代謝に及ぼす影響について調べた。
方法:イシクラゲと比較するために,同じ種類である川茸を実験材料として用いた。調理科学的性質を検討するために,粘度,吸水量,色調について測定した。一方,動脈硬化食にイシクラゲ,川茸を5%添加及びイシクラゲより抽出したペクチン様成分(1.65%),NDF(0.93%),ADF(0.2%)を含む飼料で3週間飼育した後,血清,肝臓及び糞中の脂質濃度を測定した。
結果:イシクラゲは血清・肝臓コレステロールなどの脂質代謝を改善させることができたが,川茸にはそのような効果は認められなかった。この有効成分を食物繊維と考え、イシクラゲのペクチン様成分,NDFを与えるといずれも血清・肝臓コレステロールを低下させた。
特に、HDL-コレステロールがイシクラゲ及び食物繊維添加で高濃度となった。しかし,トリグリセライドとリン脂質濃度は変化がなかった。
一方、ADF部分を添加した飼料では,血清コレステロールが上昇した。
この理由は,排せつされる胆汁酸量がイシクラゲの食物繊維を与えることにより,多くなっていることによると考えられる。
イシクラゲの粘度は,ペクチン・川茸のおおよそ1/2で,吸水量は24時間で150%となった。
結論:イシクラゲに血清中及び肝臓コレステロール濃度を低下させる機能があり,イシクラゲの広い利用は栄養改善に有益であり,将来,他の藍藻類の研究に役立つと考える。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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