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わが国におけるスポーツの個人主義化現象に関する予備的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04680109
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関茨城大学

研究代表者

ダニエルソン リチャード・レイモンド  茨城大学, 教養部, 教授 (20210817)

研究分担者 西嶋 尚彦  茨城大学, 教養部, 助教授 (50202239)
日下 裕弘  茨城大学, 教養部, 助教授 (80177980)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードライフスタイル / レジャー / 産業化 / 個人主義化現象 / 生活価値観 / スポーツ価値意識 / 個性化 / アイデンティティ
研究概要

本研究は、わが国におけるスポーツの伝統的なあり方が、欧米先進諸国の諸価値、とりわけ個人主義的なスポーツ価値観とどのような結びつき方を示しているのか、その様態を明らかにするための予備的研究であった。分析の枠組としては、生活価値観における世界的傾向である社会的「拘束」から個人的「解放・自由」への変化、レジャーにおける産業化の進展、わが国における儒教的スポーツ観から自己実現的スポーツ観への変化、および、来たるベき生涯学習社会における個性化されたスポーツ活動への行政的支援等を考えた。
結果は、スポーツの個人主義化への変化は表層的な事象であり、西欧的な意味での「心の習慣」となってはいないことが示唆された。日本のスポーツの個人主義化現象には、日本人の生活における産業化されたレジャー観が、その表層部分において関連している。ダニエルソンらは、産業化されたライフスタイルの指標として、効率、仕事と余暇の分離、専門化、計算、因果関係の重祖等をあげ、個人主義化現象をその重要な側面としてとらえ、それらが、日本をも含めた先進諸国に共通する社会現象であるとしたが、産業界の変革が先行してきたわが国のスポーツの個人主義化現象は、生涯スポーツにおける個性化・アイデンティティ形成の問題も含めて、表面上、経済価値と人間価値の葛藤を予想させる。また、日下らは、時代の社会文化的・思想的潮流とスポーツに内在する諸価値との両方を見すえたスポーツ観の分析枠組の構築をめざして、スポーツの世界を熟知している大学アスリートを対象とし、生活価値観とスポーツ価値意識に関する日韓比較調査を行なったが、そこでも上述の事柄が示唆された。今後は、これらの予備的研究を十分にふまえ、レジャー・ライフ・スタイルの日加比較を基軸とした、スポーツ価値意識の深層を問う本格的な調査・研究を行なうつもりである。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] ダニエルソン・R・レイモンド,日下 裕弘,西嶋 尚彦: "LEISURE AND THE INDUSTRIAL LIFESTYLE" 茨城大学 教養部 紀要. 第25号. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 日下 裕弘,夫 基源,西嶋 尚彦: "大学運動選手(アスリート)の「生活価値観」と「スポーツ観」に関する日韓比較研究" 茨城大学 教養部 紀要. 第25号. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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