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長時間静止立位における起立性低血圧防止法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 04680122
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関静岡大学

研究代表者

稲村 欣作  静岡大学, 教養部, 教授 (80022119)

研究分担者 間野 忠明  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (30023659)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
キーワード起立性低血圧防止法 / 長時間静止立位 / 体液量変動1分波 / 筋ポンプ作用 / 静脈還流 / 心拍出量
研究概要

本研究の目的は、著者らが見出した体液量変動1分波の血液貯留補償作用を下股の随意的筋収縮により強化して、長時間静止立位における起立性低血圧防止法を開発することとした。健康な男子学生18名に、(A)なるべく動かないようにして静止直立姿勢を保つ、(B)直立時に起こるゆっくりとした体の揺れに合せ、重心が前にきた時に下股後側の筋群を随意的に約10〜20秒間収縮させる、(C)同様に重心が後にきた時に、下股全体の筋群を随意的に収縮させるの3条件で、30分間の直立姿勢を保たせた。その間に、ラバーストレンゲージプレチスモグラム法による体液量変動(身体測定部位、14ヵ所)、表面誘導による下股と腹部及び腰部の筋放電、フィナプレスによる心臓レベルでの末梢血圧、インピーダンスプレチスモグラム法による心拍出量と心拍数の測定を行った。条件(A)では、3名が起立性低血圧症状を引き起こし実験を中止したが、その内の1名に同意を得て条件(C)を実施したところ、30分間の直立保持をすることができた。条件(C)の方法は効果があるものと思われる。データの分析期間が短かったので、6名のインピーダンスプレチスモグラムからのデータしか分析できなかった。効果の判定基準は条件(A)とした。その結果では、条件(B)と(C)で心拍出量が増加して効果があったとみられるものが3名(20分後:A;178ml/min減少,B;39ml/min減少,C;109ml/min増加)、変化のなかったものが3名で、全体としては有意差が得られなかった。下股の随意的筋収縮による筋ポンプ作用だけでは静脈還流の増加に十分な効果を与えることができないと思われる。下股と腹部の筋群の随意的収縮をした予備実験では明瞭な効果を得ているので、この点からは、平成5年度に申請している腹筋群を含めた検討を是非実施する必要があると考えられる。今回の結果は、後日、詳細に分析して公表する予定である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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