研究課題/領域番号 |
04680132
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
賀川 昌明 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90116799)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | CAI / 体育授業 / マット運動 / 小学生 / バレーボール / 中学生 / フォーメイション提示 / バスケットボール / 小学校体育授業 / データベース型 / 事例研究 / 学習意欲 |
研究概要 |
本研究は、体育授業におけるパソコン導入の可能性と解決すべき課題を明らかにするために計画された。そして、体育学習が主にグループやチームという集団で実施される場合が多いこと、その主たる活動が運動を介して行われること等を考慮して、データベース型のCAIプログラム作成を中心として研究が実施された。また、運動領域では、比較的系統性がはっきりしていること、機器をセットしやすい体育館で実施されること等の理由から、まずは小学校高学年を対象としたマット運動、次いで中学生を対象としたバレーボールの個人的技能(オーバーハンドパス・アンダーハンドパス・スパイク・サーブ)に取り組んだ。 何回かの実験授業を通じてプログラムの改良がなされ、児童・生徒に理解しやすい説明文を工夫し、必要に応じてカラー画像による写真や図が提示されるようになった。そして、このソフトを利用したマット運動やバレボールの授業を行った結果、パソコンによる「つまずき」「技術ポイント」「練習方法」の提示によって、学習者の目標が明確化され、主体的な学習活動が促進された。また、それと同時に児童・生徒相互の評価活動や助け合いも活発となり、パソコン画面から得られる情報を手がかりとしたグループ学習に大きな深まりが認められた。しかしながら、パソコンをセットする労力やパソコン操作による運動阻害感は学習者の心理状態にマイナスの影響を及ぼし、学習成果とは相反した反応を示す傾向も認められた。 次に、集団的種目におけるフォーメイション提示ソフトを作成し、そのモデリング効果を他の提示方法(言語・パターン図・VTR画像)との比較で検討した。その結果、このソフトによるモデル提示は、他の提示方法よりも運動再生という点で効果的であることが示され、パソコン導入による体育学習の効率化が示唆された。
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