研究課題/領域番号 |
04680147
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
浜崎 博 京都薬科大学, 薬学部, 助教授 (00121567)
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研究分担者 |
神原 啓文 大阪赤十字病院, 循環器科, 内科部長 (50109005)
青戸 公一 京都薬科大学, 薬学部, 助手 (80167220)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 虚血性心疾患 / 運動療法 / 非観血連続血圧 / 心電図 / 禁忌運動 |
研究概要 |
A群:虚血性心疾患患者14名(59.8±4.6歳)およびB群:健常高齢者10名(61.6±4.2歳)を対象に、心疾患に禁忌とされる運動3種類((1)スクワット姿勢での作業、(2)重量物の挙上および(3)卓球ストローク中)の血圧、心電図変化について調査した。血圧測定は0hmda社製、非観血的連続自動血圧計2300Finapres、心電図モニターおよび記録はフクダ電子社製ダイナスコープDS502によった。結果・考察:心電図変化は両群でVPC2例、APC1例のみ確認されたがいずれも危険なものでなかった。安静時の収縮期血圧の平均はA群113±17.7mmHg、B群123±15.3mHg、運動(1)はそれぞれ177±27.2mmHg、173±28.6mmHg、運動(2)は171±33mmHg、167±23.4mmHg、運動(3)は185±28.1mmHg、158±23.8mmHgであった。A群では卓球中、B群は重量物挙上(握力の40%)で最も高い値を示した。B群は全員が卓球クラブに所属し高い能力を有しており、5分間のストロークが運動負荷としては非常に軽度であったと考えられる。200mmHgを越える血圧は両群それぞれ8例であった。また、心疾患患者で運動負荷テストのmaxBPに対する比は平均89.2%であったが100%を越えるものが2例認められた。maxBP時のDP(二重積)は運動負荷テストのpeakDPに較べ30%から70%の範囲であった。3種類の運動において血圧の変化は予想以上に大きく、急激であった。特にスクワット姿勢および握力の40%負荷では1beatで4〜5mmHg、10秒間で40〜50mmHgの上昇が見られたが運動負荷としては軽度であったため自覚されることはなかったと思われる。また、卓球中ラリーが中断されると速やかに下降(20〜30mmHg)し、連続では上昇し高値のまま維持される傾向であった。心電図変化は特に異常が認められず、本研究程度の負荷では問題がないと考えられた。一方、血圧は無愁訴のまま急激な上昇をするため指導にあたっては患者、指導者ともその傾向に留意する必要があると考えられた。
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