研究課題/領域番号 |
04680149
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 大阪体育大学 |
研究代表者 |
木村 みさか 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (90150573)
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研究分担者 |
森本 武利 京都府立医大, 医学部, 教授 (30079694)
金子 公宥 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (00067232)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 高齢者 / 体力診断バッテリーテスト / 歩行動作 / 3年間の変化 |
研究概要 |
【目的】我々は、高齢者にも安全でかつ高齢者の生活に即した方法を用いて、高齢者に対する体力測定を行い、cross‐sectionalなデータによって高齢者の体力の標準的な値を得ると共に、生活の中に運動習慣を取り入れることによって体力を維持できることを示す結果を得ている。また、一部の調査対象者には歩行運動に対する動作学的研究を行っており、高齢者の歩行動作の特徴を明らかにしている。今年度は、高齢者の体力をlongitudinalに観察すること、特に体力変化が歩行動作に及ぼす影響を検討することを目的に研究を行った。 【方法】3年前に実施した「地域高齢者の体力測定」に協力を承諾された60歳以上の同一篤志家(40名)を対象とし、体力変化、歩行動作の変化等を当時と同方法にて測定調査した。体力テストは、壮年体力テストを参考に一部高齢者向きに修正した閉眼片足立ち、座位ステッピング、長座位体前屈、垂直とび、握力、息こらえの比較的身体的負荷の少ない6項目のバッテリーテストを用いた。歩行テストは、異なる速度(セルフペースで“普通"“速い")の歩行を行い、それを正面と横からビデオ撮影し、動作学的に解析した。 【結果】本調査の対象となった集団では、毎年体力測定を実施し、今年度も103名の参加があったが、体力、歩行の両調査とも追跡できたのは、男子11名、女子29名である。3年後の体力変化を平均値でみると、男女ともに閉眼片足立ち、垂直とびで有意に低下していたが、他の項目には大きな差が認められなかった。歩行テストの結果では、スピード、ステップ長(歩幅)等の動作解析項目の測定値は、体力テストの成績、特に垂直とび、握力、長座位体前屈、閉眼片足立ち、体力テスト総合点と有意な相関が認められた。しかし、3年前の各動作解析項目の平均値と比較すると、必ずしも低下を認めなかった。また、体力、歩行の両テストともその3年間の変化には、かなりの個人差が認められた。
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