研究課題/領域番号 |
04680203
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代謝生物化学
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研究機関 | (財)大阪バイオサイエンス研究所 |
研究代表者 |
滝川 修 (財)大阪バイオサイエンス研究所, 第4研究部, 研究員 (70163342)
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研究分担者 |
刀禰 重信 和歌山県立医科大学, 助手 (70211399)
吉田 龍太郎 (財)大阪バイオサイエンス研究所, 第4研究部, 部長 (10124760)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 酸素添加酵素 / インドールアミン酸素添加酵素 / 転写制御因子 / 細胞内情報伝達機構 / サイトカイン / トリプトファン代謝 / インターフェロン-γ / インターフェロンーγ / 誘導酵素 / 分子生物学 / 細胞内情報伝達 |
研究概要 |
平成4年度までに、ヒトトリプトファン代謝酵素(インドールアミン酸素添加酵素)の遺伝子を単離し、その構造を決定し以下の知見を得た。(1)転写開始点から約0.5kb上流にIFN-stimulated response element(ISRE)とX-box様配列が存在する、(2)その両配列はIFN-γに応答するプロモーター活性を有する、(3)mRNAの合成誘導が蛋白質合成阻害剤で阻害されることから、誘導にはde novoの蛋白合成が必要であること、そして(4)その蛋白誘導は、IFN-γ添加から3時間以内に起こっている。 平成5年度は、この転写制御領域に結合する蛋白因子の検索を、IFN-γによる本酵素誘導の最も高いヒト肺由来繊維芽細胞(HEL)の核及び細胞質抽出液について、複数の合成したISRE及びX-box様配列のオリゴヌクレオチドを用いて、まず、通常のgel retardation法とfoot printing法により行なった。しかしながら、いまだ特異的因子の存在を証明するには至っていない。現在、mRNAの誘導に先行して速やかに合成される蛋白質の関与を考慮して、IFN-γ添加後、経時的に細胞抽出液を調製し、検討を加えている。一方、チロシンキナーゼ阻害剤であるherbimycin Aが本酵素の遺伝子発現を強く阻害することが解かり、本酵素誘導にある種のチロシンキナーゼの関与が示唆された。また、ヒトの各臓器における本酵素の遺伝子発現の特異性をNorthern blottingにより調べ、既に報告されている胎盤、肺、小腸に加えて、胸腺にも本酵素が発現されていることを明らかにした。
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