研究課題/領域番号 |
04680296
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 精華女子短期大学 |
研究代表者 |
田尻 由美子 精華女子短期大学, 幼児教育科, 講師 (50216967)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 環境教育 / 五感 / 自然教育 / 自然への感性 / 幼児期 / 親の養育態度 / 幼児教育 / 保育者 / 子ども / 幼児 / 保育者養成課程 / 自然体験 / 保育内容 / 環境認識 / 直接体験 / 親 / 保育現場 |
研究概要 |
幼児教育における環境教育の実践的指導内容の充実、および幼児教育課程への確立を目的として、3年間にわたり行った調査、実践結果から、次のような将来への指針が導き出された。 幼児期の環境教育とは、まさに自然教育であるといってよく、ワクワクするような自然体験をたくさんさせることである。環境問題の理論や実践を知識として学ぶのではなく、あそびを中心とした直接体験の中で、「自然への感性」を豊かに育むことである。自然を回復・保全しつつ、現環境を子どもの体験の場としてより多く与えること、また、子どもが体験している時に、豊かな自然体験を持ち子どもを導いてやることのできる大人が、理解者、助言者としてそばにいてやることが大切である。親とともに、幼児教育現場における保育者の環境教育の視点での役割は実に大きい。しかしながら、本研究結果から、親への啓発が必要であり、また、保育現場での現保育環境の整備や保育内容の充実、保育者の資質の向上などの必要性が指摘できた。さらに、保育内容については、従来から行われている保育内容に、環境教育視点での明確な意義を持たせること、その上に、五感をフルに使って遊ぶ自然活動を新たに開発し、より多く年間指導計画へ位置づけることなどが指摘できた。以上のことは保育者の保育実践力や感性に左右されことが多いと思われるがるが、保育者養成課程での環境教育カリキュラムは不十分で、その充実や保育者の再教育が必要であることがわかった。そこで、「幼児自然教育研修会」を試行し、この中で、保育者が理論と実践を学ぶとともに、自ら楽しみながらの自然体験を通して、幼児教育における環境教育の実践的指導内容を模索した。保育者の意識を高め、実践力を向上させるための再教育の場として、あるいは保育者養成課程の学生への指導内容として、このような研修プログラムの開発・実施の必要性が指摘できた。
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