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消えいく学力-学力の残存状態からみた学習および学習指導の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04680301
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教科教育
研究機関宮城教育大学

研究代表者

西林 克彦  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70012581)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード知識 / 理解 / 暗記 / 学習 / 学習指導 / 必然性 / 学力 / 残存状態 / 知識の残存状態 / 附加的知識 / 学習・学習指導 / 項目間の必然性 / 理解の状態 / 暗記の状態
研究概要

1.教員養成学部学生を被験者に、種々の領域での基本的な課題を用いて調査し、学力が剥落していく様を、どのような領域・問題において、大学段階で観察できるのかを明確にした。日本史のように密度濃く学習されているものは、剥落せず、物理のように高校段階で学習していても、入学時にすでに剥落してしまっているものもあり、これらは大学段階で学力の剥落過程を観察するには適していない。
2.教員養成学部学生を被験者に、高校までに学習した知識の使用可能な程度と、その知識の習得法との関係を調査した。結果は歴然としていた。使用可能な者は、暗記ではなく理解しており、数学の問題などのようにそれぞれの条件によって処理が異なる場合には、それらの間の理由をつけており、歴史の場合には、それぞれの事件間をつなぐ背後の時代の流れをおさえており、理科の場合には、それぞれの要素を機能といったことで関係づけていた。
3.このような理解している状態は、暗記の状態にはない項目間の関係を必然的にする知識が付加的に存在していた。逆にいえば、付加的な知識を考慮に入れれば、知識の状態で理解と理解していない状態を区別できるのである。
4.理解しているものと理解していないものとの差は、一般的には著しいものと考えられているが、調査してみると付加的な知識のわずかな部分が異なっているにすぎない。実験的にその部分を補ってやると、出来るようになりその効果も持続する。
5.これらの知見をもとに、小学校段階で実際に理解を強調した授業の効果をみながら、理解を付加的知識によって項目間に必然性をつけることと考えてよいこと、および理解と機械的暗記が知識の状態の違いとして記述できることの理論的整備をおこなった。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (14件)

  • [文献書誌] 西林克彦: "知識の残存状態からみた学習法の良否" 日本教育心理学会第34回総会発表論文集. 34. 322 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西林克彦: "“詰め込み教育"の問題点は、“詰め込めない"こと" 宮城教育大学附属小学校紀要『もくせい』. 32. 14-19 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西林克彦: "知識の存在形態からみた理解" 日本教育心理学会第35回総会発表論文集. 35. 34 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西林克彦: "まちがいだらけの学習論" 新曜社, 200 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NISHIBAYASHI,K.: "ON THE RELATION BETWEEN QUALITY OF LEARNING AND THE STATE OF EXTANT KNOWLEDGE" COLLECTED PAPERS OF 34TH GENERAL ASSEMBLY OF THE JAPANESE ASSOCIATION OF EDUCATIONAL PSYCHOLOGY. 322 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NISHIBAYASHI, K.: "THE PROBLEM TO CRAM WITH KNOWLEDGE IS AN IMPOSSIBILITY TO CRAM" THE BULLETIN OF THE ELEMENTARY SCHOOL ATTACHED TO MIYAGI UNIVERSITY OF EDUCATION. 32. 14-19 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NISHIBAYASHI, K.: "UNDERSTANDING INSPECTED BY THE STATE OF KNOWLEDGE" COLLECTED PAPERS OF 35TH GENERAL ASSEMBLY OF THE JAPANESE ASSOCIATION OF EDUCATIONAL PSYCHOLOGY. 34. (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NISHIBAYASHI, K.: "LEARNING THEORIES REEXAMINED" SHINYOUSHA, TOKYO.(1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西林克彦: "知識の残存状態からみた学習法の良否" 日本教育心理学会 第34回総会発表論文集. 34. 322 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 西林克彦: "“詰め込み教育"の問題点は、“詰め込めない"こと" 宮城教育大学附属小学校紀要『もくせい』. 32. 14-19 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 西林克彦: "知識の存在形態からみた理解" 日本教育心理学会 第35回総会発表論文集. 35. 34 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 西林克彦: "まちがいだらけの学習論" 新曜社, 200 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 西林 克彦: "知識の残存状態からみた学習法の良否" 日本教育心理学会 第34回総会発表論文集. 34. 322- (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 西林 克彦: "“詰め込み教育"の問題点は、“詰め込めない"こと" 宮城教育大学附属小学校 紀要『もくせい』. 32. 14-19 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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