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小学校体育科におけるカリキュラム編成に関する基礎的研究-走り高跳び学習の適時期について-

研究課題

研究課題/領域番号 04680310
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教科教育学
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

後藤 幸弘  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (00047391)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード走り高跳び / はさみ跳び / 適時期 / 学習効果 / ハイジャンプスキル指数 / 児童 / カリキュラム / 背面跳び / 男女児童 / 学習効果の学年差 / HJS指数 / 踏み切り技術 / クリアランス技術 / 認識の変容
研究概要

小学4年生から6年生を対象に、技能や認識面の学習効果の学年差を検討した結果,記録の向上に対する踏切技術の関与率が6年生で60%以上を示し最も高くなることから、走り高跳びの運動課題を「助走の勢いを生かして高く跳ぶこと」と捉えると,学習の適時期は6年生にあると考えられることが明らかにされた.しかし,記録から身長の1/2(体格要因)を引き,垂直跳びの記録(身体資源)で除して求めたハイジャンプスキル指数(HJS指数)の学年平均値を13時間の授業で80点以上に高めることができなかった.このことは,指導書に示されている「はさみ跳び」では,走り高跳びの技能特性に充分に触れさせることが難しく,高いパフォーマンスの得られる「背面跳び」等の導入を検討する必要のあることを示している.
そこで,小学生から大学生を対象に「はさみ跳び」と「背面跳び」を行わせ,筋電図とフォームを記録した結果,経験の無い小学生においても「背面跳び」では,踏切期後半の足・膝関節あるいは股関節のいずれかを積極的に利用し「はさみ跳び」よりも踏切鉛直初速度を大きくできることが明らかにされた.
また,セイフティマット(50-75cm)を使用した走り高跳び遊びの中で「背面跳び」が自然発生し「はさみ跳び」と「背面跳び」に技術の系統性がみられること,「背面跳び」で跳んでみたいと思っている児童が「はさみ跳び」の約2倍の59.8%存在することが確かめられた.そこで,「はさみ跳び」から「背面跳び」まで発展させて指導した場合と「はさみ跳び」のみを指導した場合の学習効果を技能と情意の側面から検討した.その結果,「背面跳び」まで指導した場合,HJS指数の学級平均値を80点以上に高めることができ,走り高跳びの技能特性に触れさせることができるとともに,走り高跳びを好きにさせ,体育の授業に対する愛好的態度も高め得ることが認められた.したがって,小学校期においても「背面跳び」まで発展させて指導した方がよいと考えられた.

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 後藤 幸弘 他: "児童期における走り高跳び学習の適時期に関する研究-記録ならびに技能の伸びの学年差を中心にして-" 日本バイオメカニクス学会 第11回大会論集. 11. 422-427 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 後藤 幸弘 他: "走り高跳びの筋電図的分析-背面跳びとはさみ跳びの比較を中心として-" 日本バイオメカニクス学会 第11回大会論集. 11. 504-510 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 後藤 幸弘 他: "走り高跳び教材のカリキュラム編成に関する基礎的研究-児童期における学習の適時性の検討から-" スポーツ教育学研究.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 後藤 幸弘 他: "背面跳び(走り高跳び)学習の小学校段階への導入の是非について" スポーツ教育学研究.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.GOTO et al: "Electromyographical Analysis of High Jumping : Comaprative study of Fosbury Flop with Scissors Jumping" The 11th Meeting Ronsyu of Japanese Society of Biomechanics. 11. 504-510 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.GOTO et al: "A Study of Optimum Time to Learn the High Jumping in Elementary School Term" The 11th Meeting Ronsyu of Japanese Society of Biomechanics. 11. 422-427 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 後藤幸弘 他: "児童期における走り高跳び学習の適時期に関する研究-記録,ならびに技能の伸びの学年差を中心にして-" 日本バイオメカニクス学会 第11回大会論集. 11. 422-427 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 後藤幸弘 他: "走り高跳びの筋電図的分析-背面跳びとはさみ跳びの比較を中心として-" 日本バイオメカニクス学会 第11回大会論集. 11. 504-510 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 後藤幸弘 他: "走り高跳び教材のカリキュラム編成に関する基礎的研究-児童期における学習の適時性の検討から-" スポーツ教育学研究.

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 後藤幸弘 他: "背面跳び(走り高跳び)学習の小学校段階への導入の是非について" スポーツ教育学研究.

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 後藤 幸弘 他: "児童期における走り高跳び学習の適時期に関する研究 -記録、ならびに技能の伸びの学年差を中心として-" 日本バイオメカニクス学会第11回大会論集. 422-427 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 後藤 幸弘 他: "走り高跳びの筋電図的分析 -背面跳びとはさみ跳びの比較を中心として-" 日本バイオメカニクス学会第11回大会論集. 504-510 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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