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明清時代における宗教と地域社会

研究課題

研究課題/領域番号 04801042
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 東洋史
研究機関大谷大学

研究代表者

桂華 淳祥  大谷大学, 文学部, 専任講師 (40148359)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード中国 / 仏教史 / 地域社会 / 中国仏教史
研究概要

明清時代の中国社会において宗教、とりわけ仏教が宗教信仰として民衆とどのように係わっていたのか、その実態の解明を目指す基礎作業として、初年度に引き続き寺院の歴史的変遷や活動などに関する資料の検索抽出を進めるとともに、得られた史料の整理・分析を目指した。具体的には『中国地方志叢書』1・2集に収録されている江南の「府志」「県志」を通覧して寺院に関する記述を抽出し、さらにその他の石刻資料・文集・筆記小説類等の諸文献を逐次利用しながら整理・分析を進めた。ただ関係資料が相当量に及ぶため、網羅的に蒐集するにとどり、それらを総合的に分析するには及んでいないが、地方志の記事については一応の抽出作業が終わり整理することができた。「浙江地方志 寺観名索引」がその成果の一つである。また、得られた資料について検討を加える過程で、次の事が新たな知見として得られた。
各地方志の寺観之項に採録される庵・院・堂など小規模寺院の数がきわめて多い。そしてその中には明末の頃の創建或いは再建であるものが相当数含まれている。このことは仏教信仰の活動形態が、従前の大刹を中心としたものとは別に、各地域に散在する小規模寺院を中心として新たな展開を見せた事を窺わせるものである。
その他には、知識人たちが寺院の活動に密接に係わっていること、寺院が行政機関と最底辺に位置する民衆との間に介在していることなどを示す記事が散見された。
これらの知見は本研究の目標である地域社会における宗教活動の実態究明をさらに推し進める糸口になるものであり、今後、本研究の成果の上に立って更に研究を深めたいと思っている。

報告書

(2件)
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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