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マタギのエスノアーケオロジー(民族考古学)研究

研究課題

研究課題/領域番号 04801046
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 考古学
研究機関東京大学

研究代表者

安斎 正人  東京大学, 文学部, 助手 (60114360)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードエスノアーケオロジー / 民族考古学 / マタギ / 罠猟 / 狩猟採集民 / 縄文時代
研究概要

昭和61年、アイヌの土俗考古学的研究で著名な渡辺仁氏が岩手県沢内村在住のマタギ、高橋昭六氏より聞き書きを行ったことをきっかけとして、同村教育委員会の協力で同村在住のマタギの調査が可能になった。
平成4年7月に渡辺・安斎の他に、佐藤宏之・長崎潤一の協力を得て前記高橋氏より、氏が製作してくれた仕掛け罠の模型を前にして、野ウサギ(ただし山鳥・テン・アナグマ・キツネ等もかかる)用の「フミオトシ」タイプの罠である「アキビラ」、野鳥(スズメ・ノバト・ヒバリシギ・ムクドリ等)用の跳ね罠である「ゴモジ」、「フユビラ」、クマ用の仕掛け罠である「クマビラ」等の構造と機能、及び獲物の習性と関係する設置作業などについて、書き取り作業を行った。またカモシカ猟についても聞き書きを行った。
同年9月には、高橋氏のご好意により、以前行っていたと同様の条件下で、「アキビラ」の復元・設置作業をしていただき、作業過程を8ミリヴィデオカメラとスライド用フィルムに記録するとともに、復元された仕掛け罠を、美大の学生による写生と考古学専攻の学生による実測によって記録保存を行った。同時に同村在住の北村孝一郎氏より熊狩りについて聞き取りも行った。
「アキビラ」は半日ほどで見て廻れる範囲内に30ヶ所ほど設置する。次回は、狩猟採集民のいわゆる「ホーム・レインジ」との関連で、高橋氏に実際にかつて設置していた場所に案内していただき、各設置地点を周辺の生態環境との関係を重点に、地図におとし記録する予定である。こうした基礎データの集積によって、縄文時代の人々の狩猟採集活動にせまれるものと考えている。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 安斎 正人・佐藤 宏之: "マタギの「アキビラ」ー野ウサギ用仕掛け罠の復元ー" 先史考古学論集. 3. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 安斎 正人・佐藤 宏之: "エスノアーケオロジーーマタギの仕掛け罠ー" 古代文化. 45-11. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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