研究課題/領域番号 |
04801048
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
石塚 晴道 北海道大学, 文学部, 教授 (10002289)
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研究分担者 |
豊島 正之 北海道大学, 文学部, 助教授 (10180192)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 開成石経 / 文字素 / 敦煌文献 / metafont / glyph |
研究概要 |
本研究では、萌芽的な試みとして、文字素の概念抽出の為にまず代表的な規範字体資料から異体字群を抽出し、それに対して、文字のsynonym・homonymの概念を設定して、それらのmetafont言語での実装に於ける具体的な問題点を洗い出す事を試みた。 1.開成石経中の主要な異体字の抽出 唐代の開成石経・北宋版(「斉民要術」)・敦煌文献等のマイクロフィルムを拡大焼き付けし、主要な異体字を抽出する作業を行なった。これは、下記の機械処理の為のテスト入力用データとなるものであるが、異体字の時代差に就て、予め知見を得て置く必要からも行なったものである。 2.フォントのsynonymとhomonym問題の分析 同一フォント概念入力が、異なる具体字形出力(以下glyph)として得られるものをsynonym、異なるフォント概念入力が、(たまたま)同一・類似のglyphとして得られるものをhomonymと称する。homonymには、「別字」が一見類似字形になる本来のhomonym(「日」「曰」、「母」「毋」「ン」「ソ」等)と、一字体に見掛け上異なったフォント概念が入力されただけの見掛けのhomonymがあり得る。 本研究の目標は、synonymと見掛けのhomonymを取り上げ、本来のhomonymを捨てる様な理論の構築である。「見掛けのhomonym」問題は、方向性(上から下に向かうか、下から上か)、文字要素の分割、各文字要素の配置の間隔とバランスの内、「配置」が最大の問題である。本研究では試験的に、metafontソースをプリプロセス(前処理)する事でこれをパラメタ化する事を試みた。このプリプロセスは、原理的には、各文字要素の変容にも応用出来る見通しがある。
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