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カイラル対称性の自発的破れと中性スカラー中間子に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04804011
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 核・宇宙線・素粒子
研究機関山形大学

研究代表者

清水 肇  山形大学, 教養部, 助教授 (20178982)

研究分担者 福永 清二  山形大学, 教養部, 教授 (70027035)
加藤 静吾  山形大学, 教養部, 教授 (70013422)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードカイラル対称性 / 前駆現象 / 核物質 / 中性スカラーメソン / 自発的破れ / 自発的対称性の破れ
研究概要

萌芽的研究としてスタートした本研究の目的は、中心質量が600MeV付近の中性スカラー中間子が存在するかどうかを、既に取得された実験データの中からπ^0-π^0チャンネルを選び出すことによって調べることであった。この研究を「萌芽的研究」と位置づけたのは、カイラル対称性の回復、又は、回復の前駆現象を実験的に捉えることを最終目的としていたからであった。
現在までのデータ解析の結果によれば、π^-p→π^0π^0N反応におけるπ^0-π^0不変質量分布の600MeV付近に幅の広いバンプが観測されている。更に、π^0-π^0の崩壊角分布(θφ)は、このバンプがスカラー状態であることを示している。これが、カイラル対称性の破れをひきおこす中性スカラー中間子(σメソン)に対応するかどうかを明らかにするためには、更に詳細なデータ解析が必要であり、又有限温度或いは有限密度でのハドロンの性質の変化を調べる新たな実験が必要だが、萌芽的研究としての第一の目的は達成された。
本研究の成果は、表記の各種の研究会及び国際会議で発表したが、その後、世界各国から本研究の成果についての問い合わせや、更に詳細なデータ解析を進めることを要請する電子メールが届いている。これに対して、高エネルギー物理学研究所でこれまで行ってきたデータ解析を大学で行えるようにして、より詳しい解析を続ける予定である。尚、当初の予定通り、研究の次のステップとして、カイラル対称性回復の前駆現象を調べるための実験(有限核物質中でのハドロンの質量の変化を調べる実験)を、東京大学原子核研究所電子シンクロトロンを用いて行うべく、実験のプロポーザルを提出した。これまでの成果をもとに、現在、その実験準備も進めている。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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