研究課題/領域番号 |
04804015
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野尻 洋一 大阪大学, 理学部, 助教授 (90028233)
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研究分担者 |
福田 光順 大阪大学, 理学部, 助手 (50218939)
南園 忠則 大阪大学, 理学部, 教授 (20028210)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 不安定核 / 偏極電子捕獲 / ビーム・フォイル相互作用 / 核スピン偏極 / ベータNMR法 |
研究概要 |
1.偏極電子捕獲法を確立するには、結晶表面の酸化被膜層が極めて薄い強磁性金属の薄膜の準備が必須であり、その基礎研究として炭素薄膜上に金属を蒸着する技術に開発研究を行なった。 2.この金属蒸着膜の表面は原子の単位での平滑度が必要であり、傾斜膜法により蒸着膜の生成方法の検定を行なった。そのため短寿命ベータ放射性核に適用可能なベータNMR法と傾斜膜法を結合させた装置を用いて、これらの薄膜により生成される短寿命ベータ放射性核の核偏極度を測定した。 3.これには阪大理学部のバンデグラフ加速器を用い、短寿命ベータ放射性核^8B,^<12>Bに傾斜膜法を適用し生成された核偏極度の薄膜表面依存性を系統的に測定した。 4.この金属蒸着表面を持つ傾斜膜による核偏極生成が、蒸着方法、金蒸着膜の厚さ、蒸着真空度、熱処理効果等にどの様な依存性を持つか追求した。特に蒸着金属が炭素薄膜の表面平滑状態を破壊しない技術を開発し、その解決方法を確立した。 5.一方水素様リチウムビームを準備するため、核反応で^8Liを生成しその反跳エネルギーで出射する^8Liを用いて^8Li不安定核ビームを生成した。静電集光装置でビームのイオン状態を選択的に集光し、水素様リチウムビームを生成する基礎条件を確立した。
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