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CP,CPT対称性の破れの研究(φファクトリーでの実用的検出器システムの開発)

研究課題

研究課題/領域番号 04804016
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 核・宇宙線・素粒子
研究機関高エネルギー物理学研究所

研究代表者

大島 隆義  高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助教授 (00134651)

研究分担者 坂本 宏  京都大学, 理学部・物理, 助教授 (80178574)
白井 淳平  高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助手 (90171032)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードφファクトリー / CP対称性 / K中間子放崩 / PHIファクトリー / φ-ファクトリー
研究概要

K中間子放崩の精密測定を通して、自然界の時空反転CP,CPT対称性の破れを検出し、その機構解明をめざす。具体的には,500MeV×500MeV e^+e^-衝突型加速器施設であるφファクトリーを建設し,実験を行うことである。本研究では,そのための実用的検出器システムの具体案を検討した。
システムは,tracking chamberとfine-sampling type shower counterの二つの主要素のみから成り,非常にシンプルである上に,各々に荷する性能要求も容易に実現出来る。例えば,荷電粒子に対してはΔP/P(〕 SY.simeq. 〔)3%;光子に対してはσ/E(〕 SY.simeq. 〔)9%/√<E>,入射位置精度=1〜2mmである。特長は,shower counterを光子検出器としてのみでなく,荷電粒子識別のためにrange counterとしても利用する。π/μ/eの分離は各々1%程度の他粒子混入率で行える。
また,φファクトリー特有の運動学的制約を大いに活用する。つまり,バックグラウンドの除去と共に,放崩K粒子の種類を確定するのにtagging法に用いる。検出器性能の精度高い較正並びにバックグラウンド事象の差し引きに,多くの事象の中から必要とする種類の粒子を純度高く抽出するのに活用する。これらの手法を提案した。
上記の方法とシステムにより,最も測定が困難視されていたK→ππでのdirect CP violationも,ΔRe(ε′/ε)=±1×10^<-4>の統計・系統誤差(従来の固定標的実験よりも1桁向上した精度)で,測定可能と結論する。同時に,荷電K中間子でのCP対称性の破れを始めとして,大変興味多い反応過程を本システムで検出・研究出来ることを指摘した。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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