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ランダム系におけるゆらぎの理論

研究課題

研究課題/領域番号 04804021
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物性一般
研究機関学習院大学

研究代表者

田崎 晴明  学習院大学, 理学部, 助教授 (50207015)

研究分担者 宮沢 透  学習院大学, 理学部, 助手 (00222331)
高麗 徹  学習院大学, 理学部, 助手 (60225563)
真野 博史  学習院大学, 理学部, 助手 (40101597)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード量子反強磁性ハイゼンベルグ模型 / 自発的対称性の破れ / 長距離秩序 / ネール自発磁化 / 低エネルギー励起 / 金属強磁性 / ハバード模型
研究概要

我々の研究計画は、巨視的な多体系に対して「ゆらぎ」の理論を構築することであった。当初の目標であったランダム系については、今のところ公表に値する結果は得ていない。[高麗、田崎は、ランダムなフラクタル格子上のスピン系や電子系の相関関数についての厳密な定理(末公表)を得ている。]しかし、「ゆらぎ」の巨視的性質の研究として極めて重要な「量子ゆらぎ」の効果に関わる以下の3つの重要な研究成果を得た。
1.量子反強磁性ハイゼンベルグ模型における自発的対称性の破れ(高麗、田崎):Dyson,Lieb,Simonは、3次元以上の反強磁性ハイゼンベルグ模型は、十分低温で長距離秩序を持つことを厳密に証明した。しかし、現実の系の実験において反強磁性的な秩序の尺度となるのは、いわゆるネール自発磁化である。我々は、量子多体系における巨視的な物理量の「ゆらぎ」の性質を用いて、長距離秩序が存在すれば、ネール自発磁化が有限の値をとることを厳密に証明した。
2.量子系における低エネルギー励起状態(高麗、田崎):量子多体系における長距離秩序の「ゆらぎ」の性質を考察した結果、我々は量子多体系についての極めて一般的な定理を得ることができた。
ハミルトニアンの秩序パラメターが非可換であるような量子系が、長距離秩序を示すとする。我々は、対応する有限の大きさの系には、必ず低エネルギーの励起状態が存在することを証明した。特に、系が連続的な対称性を持つ場合、低エネルギー励起状態の個数は系の大きさと共に限りなく増加する。
3.ハバード模型における強磁性(田崎):ある種のハバード模型は絶対零度で強磁性を示すという厳密な結果を得た。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tohru Koma: "Symmetry Breaking and Long Range Ordev in Heisenbery Antiferromagnets" Physical Review Letters. 70. 93-95 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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