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震源断層に達するボアホールにおける準静的破壊過程の観測

研究課題

研究課題/領域番号 04804027
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関京都大学

研究代表者

飯尾 能久  京都大学, 防災研究所, 助手 (50159547)

研究分担者 安藤 雅孝  京都大学, 防災研究所, 教授 (80027292)
佐藤 春夫  東北大学, 理学部, 助教授 (80225987)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード震源過程 / 微小地震 / 初期破壊 / コーダ波 / 減衰
研究概要

長野県西部地震の断層面に達するボアホールの孔底に設置された、3成分地震計による高周波帯域での地震観測を継続するとともに、ボアホール周辺に1kmスパンで5点の地表観測点を展開した。これらの観測データは、高ダイナミックレンジ・広帯域のシステムで記録されているため非常に高品質であり、波形の解析にとって最適のものである。
ボアホール型地震計で得られた、極微小地震の波形のP波初動付近を精細に解析し、破壊の開始直後、断層運動は緩やかに加速されることを明らかにした。その後断層運動は減速過程に入るが、加速される時間が長ければ長いほど、最終的に大きな地震となることが明らかになった。この知見は、何が地震の大きさを決めるかという大問題に対する解決の突破口を開くものであると考えられる。今後さらにデータを詳しく解析することにより、地震の大きさの予測が可能になるものと考えられる。これは、地震予知研究にも新たな道を開くものである。
また、ボアホール型地震計で得られた記録について、コーダー波も含めた波形全体を解析することにより、断層近傍における高周波の地震波の散乱と減衰の特性を明らかにした。100Hz以上の高周波の散乱・減衰特性が求められたことはこれが初めてである。周波数帯域が広い利点を生かすことにより、散乱と減衰の物理的な機構の解明につながると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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