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非線形光学現象に基づく新しいオプティカル化学センサー開発の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 04804042
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分析・地球化学
研究機関東京大学

研究代表者

遠田 浩司  東京大学, 理学部, 助手 (60212065)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード第二高長波発生(SHG) / オプティカル化学センサー / 分子内分極率 / YAGレーザー / 分子配向性 / 有機層ー試料溶液界面
研究概要

非線形光学現象である第二高調波の強度変化(SHG強度変化)を利用したオプティカル化学センサー開発の基礎検討として、2-amino-9-fluorenone 1,4-hydroxy-2′-nitrobiphenyl 2,2-chloro-4-nitro-N-methylaniline 3,4-dodecylaniline 4,4-octadecylpyridine 5,4,4′-dioctadecyl-2,2′-bipyridyl 6,2-(N-octadecylamino)-naphthalene-6-sulfonic acid 7を感応素子とし,YAGレーザー(1064nm,パルス幅10ns)を光源として,pHの異なる種々の試料溶液に対するSHG強度変化を測定した.使用した感応分子はいずれも試料溶液pHの変化により分子内プロトン化,脱プロトン化が起き,そのため分子内分極率が変化し,結果としてSHG強度が変わることが予想される.まず,SHG材料として知られている1,2,3の微結晶を多孔質セラミクス板に吸着させ,これを試料溶液に浸し,レーザー光を照射した結果,1,3に基づくものは強いSHGが見られたが,試料溶液pHに依存したSHG強度変化は観察されなかった.これは,試料溶液と接している微結晶の界面でのSHG強度変化よりも,分子内分極率が変化しない微結晶バルクでのSHGの寄与の方が大きいためであると考えられる.そこで,SHG発生の界面での寄与を大きくするために,両親媒性分子である4〜7を1,2-dichloromethaneに溶解し,有機層ー試料水溶液界面でのSHGの観測を試みた結果,最も分子内分極率の大きい7に基づく界面がSHG活性を示し,その強度は試料溶液pHがアルカリ性になるにつれ増大した.これは,7のアミノプロトンがアルカリ域で解離し,分子内分極率が増大するためと説明できる.また,K^+と選択的に錯体を形成することが知られているbis(benzo-15-crown-5)を有機溶媒に溶解し,K^+を含む試料溶液界面でのSHG強度を測定した結果,K^+濃度の増加とともにSHG強度が増加する現象が見出された.

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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