研究課題/領域番号 |
04805008
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 鹿児島工業高等専門学校 |
研究代表者 |
小暮 晴美 鹿児島工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (30106116)
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研究分担者 |
山本 吉朗 鹿児島大学, 電気電子工学科, 助手 (70220457)
幸田 晃 鹿児島工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (90225368)
赤沢 正治 鹿児島工業高等専門学校, 一般教科(物理), 助教授 (40141965)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 鉄道 / レール / 騒音 / 振動 / 鉄道の騒音 / レールの振動 / レールの音響放射 / 音響放射 / 低騒音化 / 音響解析 / FFT |
研究概要 |
斜陽化が叫ばれた時代が有った都市間鉄道が1964年に開業した東海道新幹線の成功と共に世界的に復活した。そこでは高速化を柱とした技術革新が大きな役割を果たしたが、その陰で、高速化に伴って騒音と振動が高まると言う問題が不可避的に派生し、その間の市民の権利意識の高まりもあって無視出来ない問題となって来た。又、地域住民の頭上に懸垂懸架された連続金属トラス構造部分をかなりの時間に亘って走り続けると言う瀬戸大橋の様な特殊環境下での騒音問題も横たわっている等、この問題へのアプローチには現時点でも大きな社会的な重要性がある。 本研究はこの内、レールの発する騒音の問題に的を絞り、レール自身の音響放射特性について考察すると言う狭い範囲のテーマを扱うものながらも、この問題の解決に些かの貢献をせんとしたものであり、車輪からの荷重をほぼレール断面の中心線上で受止める様に出来ると言う研究代表者の特許申請中の提案(事件名「鉄道車両用台車」、出願番号"平成4年第246114号")の立場から見た時の、現在主流となっている"T型レールの持つ不可避的な欠陥"を再確認しようとしたものでもあった。 具体的に言えば、T型レールは板バネ状の薄い脚の上に質量が集中した頭の部分が乗っていると言う、頑丈そうには見えても、レール断面の脚の中心線からかなり離れた位置に加えられているトン単位の応力に対しては振動のモデルそのそものとも言って良い程振動し易い構造をしており、当然、実際に想像以上に振動して騒音問題に相当の悪影響を及ぼしていると考えられた事から、 レールによる騒音対策へのアプローチの第一歩として、まずレールの音響放射特性を研究しようとしたものであり、(1)応力印加位置がレール中心線からかなり離れた従来の通常の位置であった場合と、(2)中心線付近であった場合とのレールの各部分からの音響放射及び、振動状態の差異について実験的に考察したものであり、(2)の方式の方が(1)の場合よりも提案の期待に沿うと言う所期の結果を得た。
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