研究課題/領域番号 |
04805026
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
前田 定男 熊本大学, 工学部, 教授 (10040370)
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研究分担者 |
高木 浩一 大分工業高等専門学校, 講師 (00216615)
勝木 淳 熊本大学, 工学部, 助手 (80233758)
秋山 秀典 熊本大学, 工学部, 助教授 (50126827)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 雷 / 誘雷 / 水誘雷 / 噴水 / ロケット誘雷 / レーザ誘雷 |
研究概要 |
いつどこに落ちるか分からない雷を誘雷する技術は、雷害防止や雷現象を明らかにする上で魅力ある技術である。これまで、ロケットを用いた誘雷の研究が世界的に行なわれ、雷を制御することに成功し、数多くの研究成果が報告されている。しかしながら、ロケットとピアノ線を使うことの危険性から、人里離れたところで研究がなされてきた。ロケットを使わない誘雷方式として、レーザ光線を使う方法がアメリカ合衆国で提案され、日本でも基礎研究がなされているが、実際に誘雷するためには、大出力レーザが必要なこと、及び雨粒によるレーザ光の散乱吸収など、多くの難題を克服しなければならない。 我々は、好きな場所に、好きな時刻に、安全に、安価に、繰り返し誘雷が可能な水誘雷のアイデアを考案・提案し、約1m離した平板電極間に噴水を上げ、雷インパルス発生装置を用いて高電圧を印加して、基礎実験を行なった。得られた結果は下記のように要約される。 (1)水柱先端と高電圧電極の間の大気中で放電が開始する。放電形態は、水柱からの上向きリーダである。 (2)大気中が放電した後、水柱内を電流が流れる。電流は、水柱抵抗で制限される。 (3)さらに印加電圧が増加すると、水の沿面でも水柱に沿う放電が起こり、全路破壊となる。 (4)絶縁破壊電圧は、水柱先端と高電圧電極間の距離がある程度ある場合、水柱を金属棒で置き換えたときとほぼ同じであることが分かった。 (5)高圧ガスで水を上げる簡便な方法により、100mの水柱を発生できることを、小型水柱発生装置による実験と数値解析で明らかにした。
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