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戸建住宅の隣棟空隙の再構築に関する環境デザイン的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04805059
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 建築計画・都市計画
研究機関九州大学

研究代表者

竹下 輝和  九州大学, 工学部, 教授 (30112303)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード隣棟空隙 / 個体域 / 熱環境 / 季節間変動 / 生活行動 / 環境対応性 / 環境デザイン / 風流実験 / 風速変化パターン / 中央域風速 / 壁域風速
研究概要

1.本年度は、伝統的屋敷型住宅(重要文化財〓家)を対象として(1)熱環境の冬期の実測(93/1/29〜2/2),気温測定点27点,(2)生活行動の観察記述調査(3日間の泊り込み調査),(3)屋敷内の外部空間における生活用具等の詳細な観察調査を実施した。また,この冬期の実測及び観察調査で得たデータと夏期(91/9/2〜9/6)の同様のデータと比較し,季節間の変動が環境特性及び住み手の行動にどのような影響を与えるかを考察した。
2.この結果、1)住宅周辺の外部気温差は冬期では夏期程の差異はみられないが、個体域での気温差は夏期と同様にみられる。このことは、夏期の場合が屋敷内の外部の環境変化による外圧としての個体域の熱環境状態の変化であるのに対して、冬期は個体域それ自体の内圧による変化であると考えられる。2)夏期及び冬期の熱環境状態の把握から住宅内部の土間と屋敷内を東西に分断して南北の空間域を形成する「くさび」の両者によって一種の環境構造が形成されていることが確認された。この構造によって各種の個体域がそれぞれの環境幅をつくり、独自の環境特性を持つことが明らかになった。3)生活行動では、住み手は熱環境状態に規定されて日常的な生活行動を遂行していること。特に、着座姿勢による滞在型行動である居方行動では環境対応性がきわめて強いことが示された。また、機能目的の明瞭である家事行動においても環境状態を反映した行動が行われ、全体として住み手の認知レベルに応じて環境状態に対応した生活行動様式が、夏期及び冬期において形成されていることが明らかになった。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 竹下輝和 他4名: "戸建住宅の隣棟空隙の再構築に関する環境デザイン的研究その3伝統的屋敷型住宅における「個体域」の季節間変動と環境構造" 日本建築学会九州支部研究報告. 第34-3. 61-64 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 竹下輝和 他4名: "戸建住宅の隣棟空隙の再構築に関する環境デザイン的研究その4伝統的屋敷型住宅における住み手の生活行動の季節間変動と環境対応性" 日本建築学会九州支部研究報告. 第34-3. 65-68 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] TAKESHITA Terukazu other 4: "Part 3-Seasonal Changes in the Ambit Space and Human-Environment Correspondency in a Japanese Traditional House" Architectural Institute of Japan, Kyushu branch Research Paper. 34-3. 61-64 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] TAKESHITA Terukazu other 4: "Part 4-Living Life Behavior, Seasonal Changes and Human-Environment Correspondency in a Japanese Traditional House" Architectural Institute of Japan, Kyushu branch Research Paper. 34-3. 65-68 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 竹下輝和 他4名: "戸建住宅の隣棟空隙の再構築に関する環境デザイン的研究 その3伝統的屋敷型住宅における「個体域」の季節間変動と環境構造" 日本建築学会九州支部研究報告. 第34-3. 61-64 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 竹下輝和 他4名: "その4伝統的屋敷型における住み手の生活行動の季節間変動と環境対応" 日本建築学会九州支部研究報告. 第34-3. 65-68 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 竹下 輝和,ESPERANZA CARO 他2名: "戸建住宅の隣棟空隙の再構築に関する環境デザイン的研究その2.隣棟空隙のデザインモデルとその風流実験" 日本建築学会九州支部研究報告. 第9号. 157-160 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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