研究課題/領域番号 |
04806042
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
岡林 寿人 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (60130887)
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研究分担者 |
田名部 雄一 麻布大学, 獣医学部, 教授 (30021679)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 日本鶏 / ミトコンドリアDNA / Dループ / 制限酵素切断片長多型 |
研究概要 |
日本鶏として比内鶏、名古屋 鳥骨鶏、外国鶏としてミノルカ、白色レグホーン、ロードアイランドレッド、アローカナの各品種内・間でDNAレベルの変異を調べた。調査したDNAはミトコンドリアのDループ領域内の550bpである。2種類のプライマーによりこの領域をPCR法により、増幅した後、制限酵素で切断し、その断片長多型を観察した。調査した鶏のうち、殆んどの個体でPCRによる増幅は成功したが、ミノルカで6羽中1羽、鳥骨鶏で9羽中6羽、白色レグホーンで9羽中1羽、ロードアイランドレッドで9羽中1羽が成功しなかった。これらの個体ではプライマー領域に変異があるものと思われた。また、アローカナではPCRによる増幅は成功したが、電気泳動像が他のものとズレている個体が1羽あり、この個体では100〜200bp程度の挿入があるものと考えられた。EcoT_<22>Iによる切断では殆んどの個体が330、130、90bp程度の3本のバンドからなるパターンを示したが、アローカナでは350と199bpの2本のバンドからなる変異を示す個体が10羽中3羽みられた。ロードアイランドレッドではEcoT_<22>Iによる切断ができない個体が1羽あった。Sau3AIによる切断では3本のバンドからなるパターンのみで変異はみられなかった。MnlIでは、240、230、80bp程度の3本のバンドからなるパターンが主であったが、名古屋では240bpのバンドの他に130と140、80bp程度の4本のバンドからなる変異を示す個体が10羽中1羽いた。これらの結果より、鳥骨鶏、名古屋およびアローカナの各品種は他の品種と遺伝的に相当かけはなれていることが示唆された。本年度は、諸般の事情により多くの個体について分析できなかったが、本研究で用いた方法により(さらに制限酵素の数を増やして分析することにより)多くの品種からなるサンプルを分析することで、品種間の類縁関係を知る上での新たな遺伝情報が得られることが期待される。
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