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各種臓器におけるフラクタル次元の病理組織診断への応用

研究課題

研究課題/領域番号 04807024
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関自治医科大学

研究代表者

清水 英男  自治医科大学, 医学部, 講師 (80129030)

研究分担者 望月 眞  自治医科大学, 医学部, 助手 (60200333)
篠原 直宏  自治医科大学, 医学部, 講師 (50192109)
研究期間 (年度) 1992 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード肝 / 肝硬変 / 類洞 / 立体構造 / 定量化 / フラクタル次元 / 1次ベッチ数 / 位相幾何学 / 肝細胞癌
研究概要

本研究にたいしてその科学研究費の援助により、立体構造物のフラクタル次元計算プログラム(追加分)を、ライズ社に特別注文し作成した。そのプログラムを用いて、ヒト正常肝5例と肝硬変5例について検索を行った。また、同時に行っているトポロジー(位相幾何学)を用いた研究とも比較検討した。その結果、
1.正常肝だけではなく(平成4年度分で報告済み)、肝硬変の類洞の立体構造は、フラクタルであることがわかった。すなわち、類洞の複雑な立体構造を、フラクタル次元という指標により定量化し、比較することが可能となった。
2.それぞれの症例におけるフラクタル次元は、肝硬変では、2.06,2.11,2.13,2.22,2.13(平均2.13±0.05)、正常肝では、2.22,2.16,2.17,2.20,2.17(2.18±0.03)になった。
3.求めた類洞のフラクタル次元について、t検定を行ったところ、肝硬変と正常肝の平均の間には有意な差はなかった。
4.同時に行っている研究(トポロジーの指標である1次ベッチ数を用いた)では、肝硬変と正常肝の類洞の立体構造に、有意な差がみられた。そのことは、論文としてActa,Pathologica Japonica(1993)に発表した。
5.肝硬変と正常肝の類洞の立体構造の定量化において、フラクタル次元と1次ベッチ数とでは、異なった結果が得られたが、そのことは次のように解釈できる。すなわち、正常肝と類洞を何倍かに拡大すれば肝硬変の類洞と同じ程度の複雑さになる、ということを示している。

報告書

(2件)
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hideo Shimizu: "Three dimensional structural changes of hepatic sinusoid in cimhosis providing an increase in vascular nesistance of portal hyper tension" Acta Pathologica Japonica. 43. 625-634 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 清水 英男: "肝硬変の類洞(微小血管網)の立体構造" 形の科学会報. 7. 64-67 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 松下 貢 編著: "医学・生物学におけるフラクタル(清水英男:正常肝臓と肝細胞癌の類洞(微小血管網)の立体構造-フラクタル次元と1次元バッチ数による比較.p.112〜127.)" 朝倉書店, 224 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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