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湖水汚濁原因菌Microcystisの毒素の作用機作

研究課題

研究課題/領域番号 04807030
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 細菌学
研究機関自治医科大学

研究代表者

中野 康伸  自治医科大学, 医学部, 講師 (70207851)

研究分担者 斎藤 慎二 (斉藤 慎二)  自治医科大学, 医学部, 助手 (50195989)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードMicrocystin / インターロイキン6 / インターロイキン10 / 活性酸化窒素 / モノクロナール抗体 / Microcystis / microcystin / インターロイキン 6 / インターロイキン 10 / microcystis / 腫瘍壊死因子
研究概要

Microcystis aeruginosaより分離した毒性無菌株(K-139)の菌体から7-desmethylmicrocystin LR(以下MC)という毒素を分離精製し、cytokine誘導能について検討した。マウス腹腔にMCを投与すると1時間後に血中IL-6が現れ、3-4時間で約80-100U/mlになった。In vitroでマウス腹腔マクロファージにMCを添加した実験でもIL-6誘導が認められた。IL-10を予め投与しておくと、このIL-6の上昇が抑えられるだけではなく、マウスの生存率も上昇した。また抗IL-10抗体投与マウスのMCによるLD_<50>は低下した。マクロファージの培養上清中、並びに肝細胞培養上清中のIL-10濃度をサンドイッチELISA法で測定した。その結果、MC100ng/mlにより刺激されたマクロファージから24時間後に10^4pg/mlのIL-10が確認され、培養肝細胞からも10^3-10^4pg/mlのIL-10の産生が確認された。以上よりMCによる鬱血、出血を主体とする肝障害は、IL-6、IL-10が関与するcytokineネットワークの破綻が寄与する可能性を明らかにした。
次にマクロファージを使って毒素による活性酸化窒素(NO)の誘導能を使って調べた。その結果、in vitroで刺激12時間で上清中に10-20nMの活性酸化窒素が検出され、MCはマクロファージからNOも誘導できる事が確認された。
またMCに対するモノクロナール抗体の作製を試みた結果、数種類の抗体の精製に成功したが、毒性株と無毒性株との間で交差反応を示した為、両者スクリーニングに用いる事はできなかった。しかし、生物活性としての作用を検討したところ一部にMCの毒性に対して充分中和活性をもつ中和杭体であることが明らかになったので、現在この抗体を使って解毒機能の解明に取り組んでいる。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 白井 誠: "Microcystis シアノバクテリアの毒性" 日本細菌学雑誌. 48. 511-522 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sinji Saito: "Cross-Reactivity and Neutralizing Ability of Monoclonal Antibodies against Microcystins" Microbiology and Immunology. 38(印刷中). (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shirai, M.et al.: "Toxicity of Microcystis, Cyanobacteria : A Review (in Japanese)" Japn.J.Bacteriol.48. 511-522 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Saito, S.et al.: "Cross-reactivity and neutralizing ability of monoclonal antibodies against microcystins" Microbiol.Immunol.38 (in press). (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 白井 誠: "Microcystis シアノバクテリアの毒性" 日本細菌学雑誌. 48. 511-522 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Sinii Saito: "Cross-Reactivity and Neutralizing Abikity of Monoclonal Antibodies against Microcystins" Microbiology and Immunology. 38(印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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