研究課題/領域番号 |
04807051
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
垣内 雅彦 三重大学, 医学部, 助手 (70214244)
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研究分担者 |
渡辺 省三 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20134934)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス(HCV) / 免疫電子顕微鏡 / 肝細胞 / 局在 / ウイルス粒子 |
研究概要 |
我々は、C型肝炎ウイルス(HCV)抗体陽性・HCV-RNAtypeIIの供血者血中の抗HCV-Envelope抗体(typeII)と反応する直径の60nmウイルス粒子を観察している。従って、我々はC型肝炎ウイルスの肝細胞内局在を明らかとすることを目的とし、C型慢性肝炎患者より得られた肝生検組織を0.1%グルタールアルデヒド添加2%パラホルムアルデヒド液にて固定し、HCVの抗原を保存したまま紫外線重合装置を使用してLowicry K4M樹脂内に包埋している。現在、C型慢性肝炎患者の肝組織16検体とC型慢性肝疾患合併肝細胞癌組織3検体について通常電顕用包埋と免疫電顕用包埋をおこなっている。電子顕微鏡でHCV抗原を観察する前に光学顕微鏡下にHCV抗原を検出する必要がある。光学免疫顕微鏡法として一次抗体反応後、二次抗体(プロテインA金コロイド)を反応させ、さらに金コロイドに銀粒子を吸着させる高感度抗原検出(IGSS)法を用いている。この方法を確立する為、現在HBe抗原陽性B型慢性肝炎患者からえられた肝組織をこの方法でHBc抗原の検出を行い、また金コロイド免疫電子顕微鏡法を用いてHBc抗原の肝細胞内局在を確認しつつある。HBc抗原は肝細胞核内および細胞質内に直径22nmのHBVcore粒子を認め、その近旁にプロテインA金コロイド粒子の特異的な付着を認めている。免疫電子顕微鏡法は確立しつつあり、また都立臨床医科学研究所室長の小原博士より、ワクチニアウイルスにHCVのcore遺伝子を組み込み、このウイルスをウサギに接種して得られた抗HCV-Core抗体とマウスモノクローナル抗HCV-Core抗体1および抗HCV-Env抗体とモノクローナル抗HCV-Env抗体を供与していただいており、平成5・6年度に光学顕微鏡下および電子顕微鏡下にHCV粒子およびその関連抗原の局在を明かとする予定である。
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