研究課題/領域番号 |
04807067
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
田中 弘之 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (80231413)
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研究分担者 |
神崎 晋 岡山大学, 医学部付属病院, 助手 (90224873)
井上 勝 岡山大学, 医学部附属病院, 医員
久保 俊英 岡山大学, 医学部附属病院, 助手
清野 佳紀 岡山大学, 医学部, 教授 (80028620)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | IGF / IGFBP-3 / IGFBP-4 / 骨芽細胞 / 低身長 |
研究概要 |
小児の骨成長の中心的役割を担うインスリン様成長因子(IGF)の骨に対する作用を明らかにするため研究を行った。株化骨芽細胞様細胞(MG63,SaOS_2)を用いたIGF,IGFBP-3添加実験においては、IGFは細胞増殖促進作用を強く示し、増殖を種々の方法で抑制した時にのみ、骨芽細胞マーカーである.アルカリフォスファターゼ活性、I型コラーゲンの合成の増加を示した。一方、ラットやヒト海綿骨より分離した、骨芽細胞初代培養系においては、IGFは増殖促進のみならず、骨芽細胞形質発現を強く促進した。IGFBP‐3とIGF‐Iの同時添加においては、IGFBP‐3はIGF‐Iの作用を抑制したが、aniti sense oligonucleotide添加ではIGF‐Iの作用は同様に抑制され、IGFBP‐3の作用は細胞の極く近傍ではIGF‐Iに促進的に働き、遠隔ではIGF‐Iのキャリアーとして抑制的に働くことが考えられた。IGFBP‐3の産生は、1、25COI‐D_2D_3やコストロゲン、EGF、TGF‐βの添加により促進された。IGFBP‐3の局所産生は、ホルモン、局所因子等で複雑に調整されていることが考えられる。また成長ホルモン分泌に異常を示さない低身長児において、IGFBPの意義を検討した。あらたに開発したIGFBP‐4測定も併行して検討した結果、IGFBPの産生異常、とくにIGFBP‐4の産生調節異常によると考えられる低身長児を同定することができた。
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