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新しい免疫抑制因子リポコルチン-1による腫瘍局所の免疫能調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 04807090
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関東北大学

研究代表者

大谷 明夫  東北大学, 医学部, 助手 (30133987)

研究分担者 斉藤 善広  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (10215569)
椎葉 健一  東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (90196345)
蝦名 宣男  仙北組合総合病院, 外科, 医師 (40185137)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードリポコルチン-1 / 免疫抑制因子 / 担癌患者 / サプレッサーマクロファージ
研究概要

本研究において、人担癌状態におけるリポコルチン-1(LC1)の発現及び免疫反応に対する効果について解析をすすめてきたが、その研究成果を以下に述べる。
1.免疫組織染色により腫瘍間質内の炎症性細胞(主にマクロファージ)の胞体にLC1の染色性が得られた。2.FACSを用いた解析により、末梢血単核球中のLewM3、LC1両者陽性細胞の比率は健常人の約5%に対して癌患者は約20%と増加を認めた。(n=4)3.SDS-PAGEおよびWestern blotの結果、胃癌患者の腹水中から分子量37KDa、35KDaのLC1蛋白が検出された。4.健常人末梢血中から分離したリンパ球(2×10^5個/well)をMitogen刺激する培養系に、リコンビナントマウスLC1(r-LC1)を0.2、2.0、20μg/mlの各濃度で添加すると、そのDNA合成能はcontrolに比べ10%、90%、99%とr-LC1濃度依存性に抑制された。また、癌患者より採取した腹水や脾細胞培養上清をr-LC1の代わりに添加しても同様の抑制効果を認めた。5.この培養系にLC1抗ウサギ血清を添加すると、濃度依存性に抑制効果は解除された。6.進行胃癌患者末梢血中リンパ球のMitogen反応は健常人に比べ約30%低下していたが、nylon woolカラム処理でadherent cellを除去することにより健常人レベルまで回復した。
以上からヒトの担癌状態においてもLC1が産生されることが明らかになった。また、Mitogen反応に対しLC1特異的な抑制効果を示すことから、LC1は癌患者の免疫抑制に深く関与している可能性が示唆された。
癌進行に従いLC1はより強く発現されると推測され、癌進行度とLC1発現との関連ならびに血中LC1蛋白の定性について検討する予定である。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小関廣明: "担癌生体における免疫抑制機構の解析" 日本外科学会誌発表予定.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小関廣明: "担癌生体における免疫抑制機構の解析" 第94回日本外科学会総会 1994.3.29〜3.31.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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