研究課題/領域番号 |
04807101
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
和賀 志郎 三重大学, 医学部, 教授 (50026861)
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研究分担者 |
霜坂 辰一 三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (20162729)
金丸 憲司 三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (70185908)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / メチルプレドニゾロン / 21-アミノステロイド / アストロサイト / ミクログリア / 脊髄移植 / bFGF / 神経移植 / 免疫組織学 / マイクログリア / GFAP / 神経栄養因子 / 脊髓損傷 / 椎弓切除 / 病理学的検討 / 運動機能 |
研究概要 |
ラット胸髄に脊髄損傷を作製すると、損傷部位より遙か離れた薄束核でGFAP反応、ミクログリア反応、basic FGF反応が強く出現することを確認した。このことから脊髄損傷部位より離れた部位で、神経組織の再生に関連した動きが起こることが推測された。 脊髄損傷後に有効とされるメチルプレドニゾン大量投与を行い、ラット脊髄損傷モデルで脊髄損傷遠隔部におけるアストロサイト、ミクログリアへの影響を検討した。胸髄損傷後、メチルプレドニゾン投与により後索核のアストロサイトの反応性は増加し、ミクログリア、basic FGF反応も継続した。 実験的脊髄損傷の機能回復に効果が認められている新しい薬剤である21-アミノステロイドをラット胸髄損傷後に9時間連続投与し、後索核の細胞反応を検討した。その結果、72時間後の比較で、生食投与のコントロール群に比べ、アストロサイト、ミクログリアの細胞数増加を認めた。コントロール群と比べ、反応細胞の形態的差異は認めなかった。Basic FGF反応に有意な変化を認めなかった。 これらのことから、メチルプレドニゾンおよび21-アミノステロイドは損傷局所への効果ばかりでなく、脊髄損傷後遠隔部においても細胞反応を刺激し、神経再生の賦活に関与している可能性が示唆され、損傷治癒の目的で行う神経移植においてもプラスに働くとも考えられ、今後の脊髄損傷実験では損傷局所にとどまらず、神経を連続するシステムととらえ、遠隔部での細胞反応の詳細な検討が必要であることが示唆された。
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