研究課題/領域番号 |
04807118
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
池上 博雅 大阪大学, 医学部, 助手 (10184409)
|
研究分担者 |
田坂 慶一 大阪大学, 医学部, 助手 (50155058)
小池 浩司 大阪大学, 医学部, 助手 (70225340)
廣田 憲二 大阪大学, 医学部, 講師 (00189888)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | TRH / ドーパミン / TRHレセプター / 視床下部 |
研究概要 |
今年度は、TRHを直接脳室内に投与し、in vivoにおけるTRHの作用を検討した。 [方法]ウィスター系雌ラットの脳室内に脳内カニューレを留置し、皮下に埋め込んだオスモティックポンプと接続し、TRHを脳室内に持続的に投与した。尚、control群には生理食塩水を同様に投与した。1、3、7日間の投与後断頭し、その際のそれぞれの血液を採取し、血中PRL値を測定した。又、下垂体におけるPRLmRNAの変動をラットPRLcDNAをプローブとして用いNorthern analysisで測定した。更に、視床下部組織をホモゲナイズし、HPLCを用いてdopamine(DA)、3、4-dihydroxyphenylacetic acid(DOPAC)を測定した。[成績](1)血清中、PRL値はcontrol群での1、3、7日間の投与でそれぞれ11.8ng/ml、12.1ng/ml、12.3ng/mlと有意な変化はなかったが、TRH投与群ではそれぞれ6.0ng/ml、5.8ng/ml、5.2ng/mlと低下しており7日間の投与ではcontrol群に比べて有意な減少を示した。(2)下垂体のPRLmRNAの変動をNorthern analysisにおける1kbのbandで見たところ、control群に比べTRH群では明らかに経日的に減少しており、その変動は血清中のPRL値と相関していた。(3)視床下部組織におけるDA、DOPAC値はそれぞれにおいては特に有意差は認められないものの、DOPAC/DA ratioで検討するとcontrol群に比べTRH投与群で有意に増加しており、TRH投与群ではDAの代謝回転が亢進している事が推察された。 [総括]以上の実験成績よりラットの脳室内に投与されたTRHは視床下部に作用しDAの代謝回転を亢進させDAの放出を促進した結果、下垂体におけるPRCの生成及び分泌を抑制していることが明らかとなった。
|