研究課題/領域番号 |
04807119
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西崎 孝道 大阪大学, 医学部, 助手 (20237689)
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研究分担者 |
三宅 侃 大阪大学, 医学部, 講師 (90093468)
吉本 泰弘 大阪大学, 医学部, 助手 (10182833)
田坂 慶一 大阪大学, 医学部, 助手 (50155058)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | カルシウム依存性ホルモン分泌 / 細胞骨格 / アクチン / ファロイジン / ファイロジン |
研究概要 |
各種ホルモン分泌細胞において細胞に刺激が加わってから細胞内カルシウム濃度が上昇するところまでのメカニズムについては、これまでに数多くの研究がなされており、かなり解明されてきた。しかし、カルシウム上昇後の開口放出によるホルモン分泌時におこる細胞の変化に関しては、現在でもその詳細なメカニズムはまだ解明されていない。過去の研究において、ホルモン分泌細胞がホルモンを放出する時にアクチン等の細胞骨格蛋白が変化することが、副腎のクロマフィン細胞等の内分泌細胞において知られていた。本研究においては、主にラットの下垂体由来の細胞株であるGH^3細胞を使用して、その細胞をジギトニンで細胞膜透過性状態にし、直接カルシウム刺激を加えることにより、我々は以下の新たな知見を得た。まず下垂体細胞よりのプロアクチン分泌に関する実験において、アクチンの脱重合を抑制する薬剤であるファロイジンを投与するとカルシウム刺激に対するプロラクチン分泌の抑制を認めた。この結果は、下垂体細胞においても開口放出時にアクチンの脱重合が起こっていることを示唆した。ファロイジンはまた繊維状のF-アクチンのみに結合する事が知られているが、FITCでラベルしたファロイジンを用いて下垂体細胞を染色し、カルシウム刺激によるF-アクチンの分布の変化を共焦点レーザー顕微鏡で観察した。その結果カルシウム刺激前にはF-アクチンは細胞の周辺部に多く分布していたものが、刺激後には、周辺部の染色性は大きく減弱し、反対に細胞質部分で染色性の増加を見た。この結果はカルシウム刺激のみで、下垂体細胞でもアクチンの脱重合が起こっていることを初めて明らかにした。
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