研究課題/領域番号 |
04807165
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
櫃本 泰雄 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (90136333)
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研究分担者 |
岡田 真理子 愛媛県立医療技術短期大学, 臨床検査学科, 助教授 (60111118)
佐伯 修一 愛媛大学, 医学部, 助教授 (80145078)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | マウス赤血球 / 補体制御 / hert-stable antigen / PI-結合膜タンパク |
研究概要 |
我々が樹立したラット抗マウス赤血球モノクローナル抗体(R13)の認識する膜抗原(R13‐Ag)は、赤血球膜上でのマウス補体活性化を制御することが見いだされた。R13‐Agは、その組織分布と分子性状(PI‐anchored protein)から、これまでに報告されているマウスの補体制御膜蛋白にいずれにも合致しないことから、全く新しい膜蛋白である可能性が生じたため、その同定を本研究課題に中心テーマとした。R13結合アフィニティカラムにより、赤血球膜タンパク可溶化成分からR13‐Agを精製し、これをアミノ酸配列解析したところ、この分子は27個のアミノ酸から構成される蛋白でheat‐stable(HSAg)と呼ばれる膜糖蛋白と同一であることが判明した。HSAgは未分化細胞に表出されるユニークな分化抗原で、その発見は1978年にさかのぼる。しかしこれまで、その生物活性については不明であった。従って今回の研究成果は、HSAgの機能の一つを提唱することになる。HSAgによる補体制御活性をさらに詳しく調ベたところ、これは同種補体に対してのみ有効であることが判った。すなわち、感作マウス赤血球を、R13 Fabフラグメント共存下で溶血させたとき、マウス由来の補体による溶血では亢進がみられるが、モルモット、ウサギ、ヒトの補体では溶血亢進がみられない。これと同様の現象は、ヒトCD59やHomologous restriction factor(HRF)/C8bpにおいて観察される。一方マウスの系では、HRF/C8bp、CD59に相当する分子が見あたらない。従ってHSAgは、その分子性状こそ著しく異なっているものの、機能的にはHRF/C8bp、CD59と同様の働きをしていると言える。現在、補体成分のうちの被制御レベルの同定、そのメカニズムの解明を目指している。また同時に、胸線細胞上のHSAg分子の生理的意義についても研究を進めている。
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