研究課題/領域番号 |
04808048
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
森岡 茂勝 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40182216)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 染木 / 生立木染色 / 未利用樹の教材開発 / 染木理 / 寄木 / 木工芸・木工作 / 間伐材利用 / 生立木染色法 |
研究概要 |
工芸・工作教育の木工作・木工芸を真に美的な造形活動として高めるために、木材を染色処理してその利用法について研究した。 染色処理については、立木の根本から切断して染料溶液の容器に挿入する元口浸せき法によった。研究の結果次のような事項が判明した。 1.染料系は、これまでは酸性染料が最適とされてきたが、反応性染料、植物性染料、食用色素も適している。 2.直接染料のなかにも上昇率の高いものもあり、要は水分子と染料分子の親和性の高いものが適性染料と言えるが、このことは、クロマト紙による事前計測で良否が判明できる。 3.染料の上昇型には経時的に見て、鋭角型、鈍角型、台形型に分類できるが、鋭角型をとる染料は実際の立木においても樹幹先端及び枝葉まで染色できる。鈍角型は樹幹の先端までは上昇しにくいが樹種によっては利用できる染料である。しかし、台形型をとる染料は、上昇せず不適である。 以上の結果を得て、次年度においてそれら染色処理材を利用して教材作品として椅子・テーブル、盆・皿、装身具、オーナメント、時計等を試作したが、教材導入するためには以下のことが重要であるとの知見を得た。 1.加工に際しては、樹種によって異なる特徴ある染色形態を意識して表現すること。(主に5つの型がある) 2.染色材は枝葉まで染色されており、これらは樹幹部と同様の染木理を示すため、有効な教材となる。 3.板材としては、そのままでも有効であるが、小径木であるため市松模様、矢羽根、青海波模様の基本的寄木・集成材として使用すれば、無限の造形材料となる。
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