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英語学習者の隠れたdyslexiaの診断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04808049
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教科教育学
研究機関広島大学

研究代表者

山田 純  広島大学, 総合科学部, 助教授 (00116691)

研究分担者 松浦 伸和  安田女子大学, 文学部, 講師 (30229413)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード難読症 / 英語学習 / 日英語音読速度 / ゲシュウィンド仮説 / 免疫不全 / 左利き
研究概要

研究代表者らはこれまで英語学習不振児の出現を防ぐために様々な教育的介入を試みてきた。だが、数%の出現は防ぎきれなかった。英語学力差が書きことばの学習に起因するならば、その数%の多くが難読症児かもしれない。本研究はそのような隠れた難読症児を同定する試みであった。
まず、小学4年生125名を対象として「バンガア・ヒロシマ難読症診断検査」を実施し、8名(6%)が難読症児であるとするデータを得た。次に、中学2年生108名を対象として同様の個別検査を行い、難読症の存在を追求した。日英語の音読速度を従属変数、「診断検査」結果を独立変数として重回帰分析を行った結果、同検査結果が日英語音読速度に同等に関与していることが判明した。音読速度分布から5名が難読症児であることが示唆されたが、日本語音読では正規分布に近く、難読症児が同定しにくくなっていた。
さらに、難読症の原因究明のためゲシュウィンド仮説に基づき、全国から難読相談を受け、6歳から15歳の子どもの保護者250名にアンケート調査を実施し、85名から回答を得た。分析結果、59名の難読症児群は健常児に比べてアレルギー性失患などの免疫不全率が高く、非右利きの割合も高いことが示され、ゲシュウィンド仮説を支持した。
これら一連の研究によって英語を中心とした学習障害の最も不明瞭な部分に先が当てられ、今後の開拓への大きな展望が開けた。社会的な関心も高く、読み書きの研究にはずみがつき、優れた人材育成に大きく寄与する可能性が得られた。本研究の成果については、現在、国際誌に投稿審査中である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松浦 伸和・山田 純 川瀬 啓子: "隠れた難読症児と英語の学習" 中国地区英語教育学会研究紀要. 23. 231-236 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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