研究課題/領域番号 |
04832023
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会システム工学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
大野 勝久 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (50026118)
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研究分担者 |
中出 康一 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (50207825)
沢木 勝茂 南山大学, 経営学部, 教授 (80065482)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ジャストインタイム生産方式 / かんばん方式 / 社会的費用 / アルゴリズム / 最適かんばん枚数 / 最適引き取り周期 / かんばん方式の最適性 |
研究概要 |
ジャストインタイム生産方式は、必要なものを、必要なときに、必要なだけ生産する方式として、極めて原価低減に優れたものであることが広汎な実践を通して示されている。この革新的な生産方式を与える手段がかんばん方式であり、平準化方式であり、実践の場で開発された多くの独創的な技法体系である。しかし、その普遍的、国際的な理論体系化は進んでおらず、さらに、大気汚染が進行し、交通渋滞、景観破壊が悪化の一途をたどる現在、地域社会環境に柔軟に適応し、その変化に適切に追従することがせまられている。 本研究では、確率的に変動する製品需要に対して、社外の協力工場を前工程とする引き取り(納入)周期が可変であるジャストインタイム生産システムを考える。まず、製品の繰り越し需要量に対する持ち行列理論を用いた解析により、システムが安定となるための必要十分条件を導いた。この条件は安定条件と呼ばれ、システムの基本的な条件である。この解析をもとに、在庫関連費用、社会的費用等を含む総費用を最小化する最適引き取り周期とかんばん枚数を決定するアルゴリズムを提案している。従来は、安全在庫量を所与のものとしてかんばん枚数等が定められていた。したがって、提案したアルゴリズムは、社会的費用をも考慮した安全在庫量の合理的な決定を与えるものと考えることもできる。さらに、実験計画法を用いていくつかの因子を変化させ、マルコフ決定過程を用いてえられる最適政策とかんばん方式を比較し、かんばん方式が最適政策を与えることを示している。
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