研究概要 |
エアーバッグ用ガス発生剤の主剤であるアジ化ナトリウムおよびアジ化ナトリウムと酸化剤の混合物について、熱分析法、燃焼熱測定、燃焼速度の測定などを行ない、以下の結果を得た。 (1)アジ化ナトリウム単体の熱反応性に及ぼす諸因子の影響 昨年度に引続き、アジ化ナトリウムの熱反応性に及ぼす粒子径、結晶性、雰囲気、水分および経時変化の影響について検討し、結果を学会誌に投稿した(Thermal Analysis of Soclium Azide,雑誌名:Journal of Hoqardous Materials,掲載許可)。 上記と同様にアジ化ナトリウムのメカノケミストリーについて検討して、興味ある結果が得られたので学会誌に投稿した(アジ化ナトリウムのメカノケミストリー,雑誌名:火葬学会誌,Vol.55(No.1),4(1994))。 (2)アジ化ナトリウム-酸化剤混合物の熱反応性 アジ化ナトリウム-二酸化マンガン-二酸化ケイ素混合物の熱分析、燃焼熱測定,燃焼生成物の定性・定量データを得て、結果を学会で口頭発表した(アジ化ナトリウムと二酸化マンガン混合物の熱反応,工業火薬協会1993年度年会講演要旨集,P47)。また、「アジ化ナトリウム-二酸化マンガン-二酸化ケイ素混合物の反応性」というタイトルで、火薬学会1994年度春季年会に口頭発表の予定である。 (3)アジ化ナトリウム-酸化剤混合物の熱分解反応 アジ化ナトリウム-二酸化ケイ素およびアジ化ナトリウム-二酸化ケイ素-二酸化マンガン混合物の等温熱分解反応を行ない、熱分解速度式および熱分解速度パラメータを得た。
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