研究課題/領域番号 |
04832042
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会システム工学
|
研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
日下 迢 金沢工業大学, 工学部, 教授 (20064454)
|
研究分担者 |
後藤 真太郎 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (80247436)
鹿田 正昭 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (50121249)
川田 剛之 金沢工業大学, 工学部, 教授 (70104768)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | グローバル植生指数 / 地球環境変化 / 人間活動 / 人口変化 / 植生変化 / 地球環境 / 植生指数 / 人口 / 環境変化 / 地球規模 / ネットワーク・システム / 分散処理システム / 砂漠化 / 人口・人口密度の経年変化 |
研究概要 |
衛星データと各種主題図データを統合・解析するGVIデータ解析システムを用いて人間活動が地球環境に及ぼす影響、特に、地球の植生変化に注目して研究した。 この研究で得られた結果をまとめると、次のようになる。 ●GVIデータ解析用システムの構築 3台のWSをネットワーク化することにより、衛星データ、各種地図データ、社会・経済データを統合解析するシステムを構築した。計算能力やデータ記憶容量の負荷を分散でき、効率のよい統合解析システムが構成できた。 ●グローバル植生指数の経年変化 グローバル植生指数の時系列解析はすでに他の研究者により詳しく研究されているが、この研究では、年平均GVIデータを使って1983年から1988年までの陸域における年平均GVI値の変動を調べた。その結果、世界的にGVI値は幾分上昇していることが分かった。即ち、世界の植生度は若干減少しているということが示された。 ●植生変化と人口増との関連性 国別年平均GVIデータの年変動と国別人口の年変動について相関分析を行った。危険率10%(限界値±0.736)で相関があると認められる国を世界地図として表示した。その結果、相関が高い国は、中央アメリカ、南アメリカ、中央アフリカ、東南アジアの地域に集中していることが分かった。これらの地域は、一般的に考えられているように、国土開発や森林伐採が問題とされている南米地域、木材資源の輸出を行っている東南アジア地域、砂漠化が進行していると思われているアフリカに対応していた。 ●地球規模における穀物生産可能地に基づく人口収容能力の推定 食物消費量を各国とも現状(1991年)と同じ場合(Case 1)、各国とも1980年のレベルと同じ場合(Case 2)、及び、各国とも1980年の米国のレベルを保持した場合(Case 3)について世界の人口収容量を推定した。その結果、Case 1,2については、現在の人口の1.4および1.7倍の人口を養うことが可能であるが、Case 3の場合には、逆に現在の0.75倍しか収容できないということが示された。
|