研究課題/領域番号 |
04833014
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子細胞生物学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
平芳 一法 京都大学, 胸部疾患研究所, 助手 (80199108)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | ストレス蛋白質 / コラーゲン / 分子シャペロン |
研究概要 |
コラーゲン特異的分子シャペロンHSP47の発現調節機構を解明するため、ニワトリおよびマウスのゲノム遺伝子のクローニングを行い、その解析を行った。マウスHSP47のゲノム遺伝子構造に関しては、Gene誌に発表を行った。この遺伝子は、6つのイントロンと5つのエクソンからなる全長約7.5kbの遺伝子である。転写制御領域に関しては、いくつかの特徴的な配列がみられた。この領域の解析にあたっては、二つの観点 i)コラーゲンの発現量に呼応した発現を制御する領域と、ii)ストレスによる誘導を制御する領域に分けてその同定及び解析を進めている。熱ショックによる遺伝子の発現は、転写開始点の上流約100bpに存在する熱ショックエレメントによって制御されていることをすでに明らかにした。本研究の主要なテーマであるコラーゲンの発現に呼応した発現を制御する領域の検索は、現在その解析を進行中である。転写開始点の上流3.0kbにおよぶ領域をレポーター遺伝子であるCATの上流につなぎBalb/c 3T3細胞に導入後そのCAT活性を測定した。ストレスによる誘導に関しては、上述のように熱ショックエレメントが重要な働きをしている。定常的な発現に関しては、その検出が出来ず、欠損変異の導入により転写調節領域の解析を進めている。定常的な発現に関しては、-150から3'領域をもつプラスミドにわずかの活性が観察されるのみであった。定常レベルでの発現が検出できない理由については、1)細胞がすでにHSP47をfullに発現しており、あらたな発現の誘導に必要な因子が補給されない、2)転写調節領域がさらに上流あるいは、第一イントロンに存在するなどが原因として考えられる。このような点を考慮にいれ、定常状態での発現を検出できるよう、遺伝子導入細胞の検索、さらに上流あるいは、第一イントロンを含んだプラスミドの構築を行い、定常状態での発現を同定しうるシステムの構築をおこなっているところである。
|