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環境要因がヒラメ仔稚魚の内分泌系および消化器系の発達におよぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 04F03330
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 水産学一般
研究機関京都大学

研究代表者

山下 洋  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授

研究分担者 BOLASINA S. N.  
BOLASINA Sergio Nestor  京都大学, フィールド科学教育研究センター・舞鶴水産実験所, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードヒラメ / 仔稚魚 / トリプシン / リパーゼ / 初期発育 / コーチゾル / 飼育 / ストレス
研究概要

京都大学フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所においで、ヒラメ仔稚魚の内分泌系及び消化器系の発達におよぼす環境要因の影響を調べるために、飼育実験及びフィールド採集調査を行った。
4月末から7月下旬まで、卵から育てた仔稚魚を用いて以下に関する飼育実験を実施した。
1.ヒラメの孵化から変態後28日まで、正常に飼育した場合の消化器管形成過程、消化酵素発現過程、コーチゾル産生過程
2.飢餓がヒラメ浮遊期仔魚の消化管の発達と消化酵素発現に与える影響
3.高密度飼育がヒラメ浮遊期仔魚に与えるストレスの影響
4.高密度飼育がヒラメ着底稚魚に与えるストレスの影響
5.河口域の成育場で経験するであろう塩分の急激な変化が、ヒラメ着底稚魚に与える生理的影響
飼育実験後、上記の全飼育実験区で得られた標本について、仔稚魚期の形態発達、成長、蛋白質量、リパーゼ活性、トリプシン活性を測定した。この結果、正常な飼育下でのタンパク質当たりリパーゼ活性は、浮遊仔魚期初期から増加し中期以降ほぼ一定となったが、トリプシン活性は変態中に明瞭に低下し、その後一時増加するものの稚魚期に入り徐々に低下するという、興味深い現象が捉えられた。消化酵素の活性は摂餌状態と明瞭な対応関係を示し、仔稚魚の健康状態の指標となる可能性が示唆された。また、由良川河口域で天然ヒラメ稚魚を採集し、人工飼育条件下でのヒラメ稚魚の発育や生理状態との比較分析を行っている。1月から京都大学(京都市)において放射性同位体を用いたコーチゾル濃度の測定を実施中である。
上記の他、Sergio Nestor BOLASINAは、平成16年10月にスペインバルセロナで開催されたヨーロッパ養殖学会に参加し研究発表を行った。スペインはヨーロッパでは海産魚類の養殖技術研究が最も盛んであり、その現状を調べるために、学会終了後いくつかの拠点となる研究施設を訪問し、貴重な情報を収集することができた。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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