研究課題/領域番号 |
04F04174
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
資源保全学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鷲谷 いづみ 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授
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研究分担者 |
HE Aijun (和 愛軍) 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 外国人特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | Primula speacis / Indicators / Biodiversity Conservation / Ecosystem Management / Forest Environment / Environment Conservation / Ecological Education / Eco-tourism / サクラソウ属植物 / Forest Resources / Allelopathy |
研究概要 |
今年度の主な研究はサクラソウ属植物のデータベース整備、野外の補足調査、そして総合分析し、得られた成果や知見などを政策提案や要望として各レベルの政府機関や関連部門に提出することである。また、鷲谷先生達の著書「保全生態学入門」や「サクラソウの目-保全生態学とは何か」などを中訳し、ただ今出版準備中である。研究対象地のスケールが大きくて情報収集やフィールド調査に限られる部分もあったが既存文献や昨年度の調査データに基づき、委託調査も加わって様々な分析を行った。そして雲南省(ひいては中国の他の地域まで)におけるサクラソウ属植物自生地の現状をかなり把握でき、人々の意識や亮葉報春、短亭報春などの絶滅状況も確認できた。また、広い意味で雲南省や中国における生物多様性の保全や生態系管理、森林・林業の全体像を把握するために、内外における多数の関連学会やシンポジウムに出席したり発表したり特別寄稿などをしてきた。その結果として、サクラソウ属植物をめぐりながら中国全体または雲南省における生物多様性保全の危機や研究の動向など把握できただけでなく、生物多様性や森林生態系に関連する学術雑誌や論文集・要旨集などに多くの原稿を掲載され、或いは近頃掲載される予定である。また、研究成果を生かして社会に還元し保全意識を高める必要があり、サクラソウ属植物を指標に様々な形で生物多様性の保全戦略や生態系管理のいくつかの方策を中国の環境省や林業局そして雲南省の地方政府に提示した。第8回「21世紀における中国の持続的発展国際シンポジウム」においても農業と環境分野セッションの座長をつとめ、人民日報海外版に報道された。さらに、中国では豊富なシンボル的な自生地があるためサクラソウを国花の一つにするべく、中国のアカデミ会員や関係専門家とともに国家の関連部門に提唱中であり、雲南省の麗江市においては壮大な自生地を発見したし、代表性も強いためサクラソウを市の花にして「九子海世界サクラソウ自然村」や「生物多様性保全センター」、「自然博物館または自然観察基地」、「現代法正林育成センター」、「環境教育フィールドセンター」などの設置を提案しているところである。最近は企画責任者に依頼されて誠文堂新光社により出版計画中の著書「世界のプリムラ」の一部である‘雲南の春を告げるサクラソウ・・・報春花'を分担執筆中であり、単著の「雲南のサクラソウ」も企画中である。
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