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SCAPの占領政策と日本語文学の編成に関する研究ー1940〜60年代の朝鮮・日本・台湾

研究課題

研究課題/領域番号 04F04254
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 日本文学
研究機関日本大学

研究代表者

紅野 謙介  日本大学, 文理学部, 教授

研究分担者 GO Young Ran  日本大学, 文理学部, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードSCAP / 検閲 / 在日朝鮮人 / 日本語文学 / 金達寿 / 植民地朝鮮 / 『新日本文学』 / 『民主朝鮮』 / 在日 / 新日本文学 / 民主朝鮮 / アカハタ / 日本共産党
研究概要

昨年に引き続き、日本と韓国の国会図書館に所蔵されているSCAPの朝鮮と日本での検閲資料を調べた。その成果の一部を韓国と日本の全国学会で発表した。韓国日語日文学会 夏季国際学術大会(韓国、国立全北大学、2005・6・18)で、「占領とマイノリティをめぐる言説編成-『新日本文学』における「眼の色」論争」について発表した。韓国では、東アジアの冷戦構図を露呈させて朝鮮戦争と五〇年問題の渦の中で、SCAP(アメリカ)への対抗を共通の基盤として持っていた共闘の言説について、歴史的な過程を見すえることなく、抵抗する主体・共闘する主体のみを浮上させることの危険性について議論した。本研究は、日本と韓国の研究の死角になっていた「在日の朝鮮人」、特に金達寿・許南麒ら朝鮮人文学者は、日米講和条約への反対運動で見いだされた被圧迫民族としての日本人の表象を模索する過程の中で誕生したことを明らかにした。
また、SCAPの検閲のモデルだといわれる日本帝国の検閲システムと文学の関係について調べた。その中でも、1930年前後の植民地朝鮮のハングルの書物が、日本帝国の支配地域別の検閲制度の差異を利用し、上海や東京などで出版され朝鮮へ輸入されていったことがわかった。その代表的な例として、中野重治「雨の降る品川駅」(『改造』一九二九・二)と、その朝鮮語訳が掲載された雑誌『無産者』(同年五月、東京で発行されたハングル雑誌)に注目した。この調査の成果は、日本近代文学会秋季大会(國學院大學、2005・10・23)「フィクショナルな禁止-ジェンダー・セクシュアリティ・民族表象をめぐる抵抗と共犯」というパネルで「戦略としての「朝鮮」表象」というタイトルで発表した。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (7件)

  • [雑誌論文] 占領とマイノリティをめぐる言説編成-『新日本文学』と『民主朝鮮』を軸に2006

    • 著者名/発表者名
      高 榮蘭
    • 雑誌名

      日本語文学 28

      ページ: 179-201

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 『破戒』の改訂過程と総力戦2006

    • 著者名/発表者名
      高 榮蘭
    • 雑誌名

      日本学論集 20

      ページ: 16-33

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 『破戒』-『国民文学』としての再生2005

    • 著者名/発表者名
      高 榮蘭
    • 雑誌名

      現代思想 33巻7号

      ページ: 104-104

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 『帝国』をめぐる終わりなき対話のはじまり2005

    • 著者名/発表者名
      高 榮蘭
    • 雑誌名

      トスキナア 20

      ページ: 91-93

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 日露戦争下の雑誌から1〜122004

    • 著者名/発表者名
      紅野謙介
    • 雑誌名

      古書通信 69巻1〜12号

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 国文学ナショナリズムと「危機」の言説2004

    • 著者名/発表者名
      紅野謙介
    • 雑誌名

      GYROS 3号

      ページ: 122-136

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 『手紙雑誌』と『東京パック』-有楽社にみる編集の思想2004

    • 著者名/発表者名
      紅野謙介
    • 雑誌名

      季刊d/SIGNデザイン 8号

      ページ: 92-95

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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