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ファインケミカル合成用ゼオライト系酸化触媒の開発

研究課題

研究課題/領域番号 04F04426
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 触媒・資源化学プロセス
研究機関東京工業大学

研究代表者

辰巳 敬  東京工業大学, 資源化学研究所, 教授

研究分担者 MENG Xiangju  東京工業大学, 資源化学研究所, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード酸化 / 過酸化水素 / チタン / フェノール / フッ素化界面活性 / キラル細孔 / ゼオライト / チタノシリケート / 過酸化水素酸化 / グリーンケミストリー / 水酸化
研究概要

チタンを骨格に含んだゼオライトであるチタノシリケートTS-1の前駆体の合成条件に非イオン性界面活性剤を添加することによりMTS-9が合成できる。MTS-9は従来の、Ti-SBA-15に比べて安定性は高いものの、Ti種の安定性は十分ではない。Meng氏はMTS-9の水熱合成反応系に塩化アンモニウムを加えることによってゼオライト的な結晶の形成が促進し、かつチタン種の安定性が大きく改善されたMTS-9Aを合成した。この安定性はシリカ骨格の縮合度が向上しているためと考えられる。つまり塩化アンモニウみの添加によってシラノール基同士の縮合が促進されて、焼成の際のチタン種の安定性の原因となっていることが明らかになった。MTS-9AはMTS-9の約2倍のフェノール酸化活性を示し、かつ過酸化水素の有効利用率も高い。かつ、反応後の触媒を回収・再利用した際にも酸化活性や過酸化水幸の有効利用率ともほとんど変化がないことが分かった。MTS-9Aはメソ細孔構造を有し、高表面積という点ではメソポーラスモレキュラーシーブの特徴を保っているが、チタン種の状態としてはチタノシリケートゼオライトの特徴を保っている。このようにMTS-9Aは過酸化水素を酸化剤とした反応用の固体触媒として優れていることが明らかになった。
続いてMeng氏はフッ素化された界面活性剤と非イオン性界面活性剤の混合系で合成を行うことにより、特長のあるメソ多孔体が得られることを見いだした、すなわち、マクロ孔とメソ孔を兼ね備えたバイモーダルなメソ多孔体、結晶性の高いSBA-16の短時間合成が可能である、さらに、ケイ素2原子間に炭素骨格を含むシランを使用し、フッ素化された界面活性剤と非イオン性界面活性剤を組み合わせることによりヘリカルなメソ孔チャネルを有し。かつメソ孔壁が結晶化した新規な構造のめそ多孔体が得られた。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Improvement in thermal stability and catalytic activity of titanium species in mesoporous titanosilicates by addition of ammonium salts2006

    • 著者名/発表者名
      Xiangju Meng, Weibin Fan, Yoshihiro Kubota, Takashi Tatsumi
    • 雑誌名

      Journal of Catalysis 244・1

      ページ: 192-198

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2024-03-26  

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