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粘土中の鉄の腐食および鉄腐食生成物の化学的挙動

研究課題

研究課題/領域番号 04F04427
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 原子力学
研究機関北海道大学

研究代表者

佐藤 正知  北海道大学, 大学院工学研究科, 教授

研究分担者 MANJANNA Jayappa  北海道大学, 大学院工学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード放射性廃棄物 / 地層処分 / ベントナイト / 鉄腐食生成物 / 拡散
研究概要

高レベル放射性廃棄物の地層処分では、処分後、粘土(Na型ベントナイト)緩衝材中の炭素鋼製容器(オーバーパック)が徐々に腐食し、そこから溶出したFe^<2+>イオンがベントナイトの主たる構成鉱物であるモンモリロナイトをNa型からFe型に変質させる可能性がある。このようなFe型への変質反応は、膨潤能などの緩衝材性能を劣化させると懸念される一方で、Fe型化したモンモリロナイトあるいは鉄腐食生成物が特定の放射性核種を固定化して、移行を遅延させる性能向上の効果も期待される。そこで、本研究では、粘土中の鉄の腐食および鉄腐食生成物の化学的挙動の解明を目的として、Fe型化したベントナイトの調製およびその特性評価に関連した研究を行った。
本年度は、塩化第2鉄溶液を用いたイオン交換法によって調製したFe(III)型モンモリロナイト試料を、電気炉内で加熱処理し、その際の粘土層間のFe^<3+>イオンの安定性を調べた。実験の結果、Fe^<3+>イオンは、190℃までは安定であるものの、それ以上の温度では酸化物を形成し、層間距離が減少することを確認した。
一方、イオン交換水で飽和した圧縮Fe(III)モンモリロナイト試料を用いた非定常拡散実験を行い、そこでのHTO、Na^+イオンおよびCl^-イオンの見かけの拡散係数を決定した。Fe(III)型試料では、Na型に比べて膨潤能が著しく低下するにもかかわらず、得られた見かけの拡散係数は、Na型モンモリロナイト中の値と同程度であり、見かけの拡散係数に及ぼすイオン交換の影響は低いことが示された。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] 鉄(II)ニトリロ三酢酸溶液を用いる鉄(II)スメクタイトの調整方法2006

    • 発明者名
      香西直文, 小崎完, マンジャナ・ジャヤバ, 佐藤正知
    • 権利者名
      日本原子力研究開発機構
    • 産業財産権番号
      2006-196729
    • 出願年月日
      2006-07-19
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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