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真核生物における染色体DNA複製の開始機構

研究課題

研究課題/領域番号 04F04454
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 分子生物学
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

荒木 弘之  国立遺伝学研究所, 細胞遺伝研究系, 教授

研究分担者 李 燕  国立遺伝学研究所, 細胞遺伝研究系, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードDNA複製 / 複製開始 / 酵母 / Orc
研究概要

真核生物の染色体DNAの複製開始は、サイクリン依存性キナーゼ活性(CDK)の低い時期に起こる複製開始点でのpre-Replicative Complex (pre-RC)の形成と、CDKの活性化とともに起こるDNA合成酵素の複製開始点への結合に分けることができる。本研究では、出芽酵母の両過程に必要な因子を精製し、それぞれの間での結合能を調べた。Pre-RCの形成は、6つのサブユニットからなるOrigin recognition complex (Orc)が複製開始点に結合し、その後ヘリケース活性を示すMcm複合体(Mcm2〜7よりなる)が結合する。この反応にはCdc6とCdt1が必要である。我々は、Orc, Mcmを出芽酵母から、Cdc6,Cdt1を大腸菌発現細胞から精製し、相互作用を調べた。その結果、Cdc6及びCdt1がMcm, Orcに結合することが分かった。Cdt1とOrcの結合は、本研究により明らかになったものである。次に、DNA合成酵素の複製開始点への結合に必要なSld3,Cdc45を大腸菌から、Dpb11,Sld2を酵母から、GINS (Sld5,Psf1,Psf2,Psf3のサブユニットから成る)をバキュロウィルスによる昆虫細胞発現系から、精製した。複製の開始に伴って、Mcm, Cdc45,GINSの強固な複合体が形成することが報告されているが、この複合体形成においてSld3が重要な役割を果たしていることが分かった。即ち、Cdc45,GINS単独ではMcmに結合しないが、Sld3を加えると結合することが出来る。このことは、Sld3を介してまずCdc45,GINSがMcmに結合することを意味する。さらに、Dpb11がOrcと結合することも分かった。これは、合成酵素がどのように複製開始点にリクルートされるかの解明への糸口となるものである。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2024-03-26  

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