研究課題/領域番号 |
04F04531
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
エネルギー学
|
研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
城 強 (徐 強) 独立行政法人産業技術総合研究所, ユビキタスエネルギー研究部門, 主任研究員
|
研究分担者 |
CHANDRA Manish 独立行政法人産業技術総合研究所, ユビキタスエネルギー研究部門, 外国人特別研究員
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 水素 / エネルギー / 燃料電池 / 水素貯蔵 / 水素発生 |
研究概要 |
来る水素エネルギー社会を支えるキーテクノロジーとして、高効率水素貯蔵・発生技術の確立が求められている。特に、ポータブル水素発生システムが携帯電話やパーソナルコンピューターなどの燃料電池電源の燃料として多様なニーズに対応できるため、安全、便利、確実な水素発生システムの確立が強く求められている。本研究はこのチャレンジングな課題に取り組み、まったく新しい、安全、便利なポータブル燃料電池用水素発生方法として、ボラン・アンモニア及びその誘導体化合物の貴金属触媒による加水分解により、室温という温和な温度において、制御可能な条件下で効率よく水素ガスを発生させることができることを見出した。さらに、貴金属触媒のみならず、固体酸、二酸化炭素のほか、特に非貴金属担持触媒が同反応に有効であることを発見し、本ポータブル水素発生システムの低コスト化と高効率化に可能性を見出した。本システムの水素発生量は、反応物に対して9重量%に達し、水素発生システムの中で最高の値となっている。さらに、強アルカリによる溶液の安定化が必要という弱点を持っ既知水素発生システムと比べ、溶液が中性であるという大きなメリットを持つ。本研究成果をH17年7月にシンガポールで開催された国際材料学会主催の国際学会(ICMAT & IUMRS-ICAM2005)で発表した際、市場化につながる技術として注目され、その水素貯蔵・燃料電池シンポジウムで唯一のベストポスター賞に選ばれた。
|