研究課題/領域番号 |
04F04534
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
PENMETCHA K.R.Kumar 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門, 主任研究員
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研究分担者 |
SUBASH CHANDRA BOSE Gopimath 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | アプタマー / インフルエンザ / ジェノタイピング / RNA / Hemagglutinin / 膜融合 / 阻害 |
研究概要 |
様々な種類の標的分子に対するアプタマーは、良く知られる抗原抗体反応と同様に優れた結合特異性と親和性を示す。このアプタマーを病原体やウイルスの株を識別するジェノタイピングに利用するために、我々はA型ヒトインフルエンザウイルスH3N2の近縁株を用い、それぞれに特異的に結合し識別するアプタマーの単離を目的にインビトロセレクションを行った。単離されたアプタマーP30-10-16は標的分子A/Panama/2007/1999(H3N2)のウイルス表面タンパク質であるHemagglutinin(HA)に特異的に結合し、同じ亜型間の別株のインフルエンザウイルスには結合しなかった。またこのアプタマーはHAに対して抗HAモノクローナル抗体の15倍以上もの親和性を持ち、HAを介したウイルスの膜融合を効果的に阻害することも確認された。 さらに我々はインフルエンザウイルスB/Johannesburg/05/1999に対して親和性のあるRNAアプタマーの単離にも成功した。このアプタマーは5mMのMgCl_2イオン存在下でB型インフルエンザウイルスのHAに効率よく結合し、膜融合阻害能も保持していた。 これらの研究成果はアプタマーによるウイルスのジェノタイピングの基本概念とその利用価値を強く支持するものとなった。
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