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食品成分による脂溶性栄養機能成分の成体利用性調節に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04F04586
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 食品科学
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 (2006)
独立行政法人食品総合研究所 (2005)

研究代表者

長尾 昭彦  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所食品素材科学研究領域, ユニット長

研究分担者 YONEKURA Lina  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所食品素材科学研究領域, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードカロテノイド / Caco-2 / 食物繊維 / リゾホスファチジルコリン / コレステロール / β-カロテン / ミセル / 腸管吸収
研究概要

カロテノイドを含む脂溶性栄養機能成分は油脂に比べ消化・吸収(生体利用性)が非常に低い。本研究では,植物性食品に含まれるこれらの脂溶性栄養機能成分の生体利用性高める調理・加工法及び食品素材の開発のため,脂溶性栄養機能成分の消化・吸収に対する脂質や食物繊維等の食品成分の影響を解析することを目的とする。単純拡散に従うものと考えられていた小腸上皮細胞へのカロテノイドの取り込みにトランスポーターが介在している可能性が最近報告されてきたため、本年度は,トランスポーターの関与とこれまで得てきた研究結果との関連を中心に検討することにした。
1.カロテノイドの小腸上皮細胞への取り込みにトランスポーターが関与する可能性を小腸上皮モデル細胞Caco-2を用いて検討した。細胞表層のタンパク質を分解するため細胞をトリプシンで処理した後,ミセル可溶化β-カロテンの取り込みを調べたが,処理前後で有意な差は認められなかった。トランスポーターに対する特異的抗体を用いてβ-カロテンの取り込みへのトランスポーターの関与を検討したが,適切な実験条件の設定にいたらず,今後の課題として残された。
2.疎水性の高い物質を小腸上皮細胞から排泄する他のトランスポーターがカロテノイド取り込みに与える影響を検討するため,Caco-2細胞によるローダミン排泄のP糖タンパク依存性を調べたが,明確なトランスポーターの活性が見出されなかった。ヒト肝臓由来細胞ではローダミン排泄活性が明確に見出されたので,この細胞を用いることによってカロテノイドに対する排泄活性の有無を解析することが期待される。
3.Caco-2細胞を用いた透過評価系で,β-カロテンの透過に対するミセルリン脂質の影響を調べた。ホスファチジルコリンは細胞への取り込みに対して抑制的に働くことが分かっていたが,透過に対しては促進的に働くことを見出した。リン脂質は細胞の脂質代謝に影響することによって,透過を促進する可能性が考えられた。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Acyl moieties modulate the effects of phospholipids on β-carotene uptake by Caco-2 cells2006

    • 著者名/発表者名
      Lina Yonekura, Wakako Tsuzuki, Akihiko Nagao
    • 雑誌名

      Lipids 41(7)

      ページ: 629-636

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2024-03-26  

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