研究課題/領域番号 |
04F04766
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
高崎 史彦 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授
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研究分担者 |
BRACKO Marko 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | クオーク / レプトン / ニュートリノ / 小林・益川理論 / B中間子 / B中間子・反B中間子混合 / Bファクトリー / バーテックス検出器 |
研究概要 |
現在、高エネルギー加速器研究機構においてはB-ファクトリー加速器、KEB、とBelle実験装置が順調に稼動し、このタイプの電子・陽電子ビーム衝突型加速器としては世界最高の性能を実現している。これに伴い、Belle実験はこれまでに4億事象を超えるB中間子崩壊のデータを収集した。現在、このデータの解析を精力的に行い、その成果を120編以上の学術論文として発表してきた。 素粒子の性質の理解にとって、クオーク間の混合の大きさを正確に測ることが、重要である。小林・益川理論によれば、クオーク間の遷移の大きさの関係は、小林・益川ユニタリティー行列で記述される。この行列要素のうちのbクオークとuクオークの間の遷移は、様々な方法を使って測定されてきた。B中間子のパイ中間子とレプトン及びニュートリノへの崩壊などチャームクオークを含まない中間子とレプトン及びニュートリノへの崩壊による測定がその代表的な例である。Belle実験ではその豊富なデーター量を使ってbクオークのuクオーク遷移の大きさをこれまでよりも優れた精度で測定しようとしている。Bracko氏の日本滞在は12ヶ月であり、データの解析は容易でなく離日後も電子メールやテレビ会議を使ってKEKの研究者と連絡を取りながら同じテーマで研究を継続している。この後一層優れた研究成果が出るものと期待される。
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